セッカの地鳴き
今日の六義園の調査は、K藤さん、K久保さん、A藤さんが同行。前回に比べて、いっきにヒヨドリが増えたことに皆、驚きました。今までは、セミの声で鳥の声が聞こえなかったのですが、当分ヒヨドリの声がにぎやかで他の鳥の聞き辛いことになります。今日のところは冬鳥に出会いませんでしたが、風は冬鳥を運んできそうな冷たい風となりました。
夕方、兵庫のK田さんからセッカの秋の声が録れたとメールをいただきました。地鳴きとグゼリのような鳴き方です。セッカと言えば「ヒッヒッヒッ」と飛びながら鳴き、舞い降りるときに「ジャッジャッジャッ」とさえずるというのは皆さんご存知だと思います。しかし、セッカの地鳴きを聞いたことはあるでしょうか。セッカは身近な鳥でありながら、地鳴きを聞くことが珍しい鳥です。
不思議なことに、セッカは秋にいろいろな声を出します。これは、9月22日に埼玉県大久保農耕地で録音したセッカです。PMD-620で録音、ボリュームのアップ、低音の軽減、ノイスリダクションをかけています。
「ZittingCisticola0909222e.mp3」をダウンロード
このとき、ヨシの穂先にとまって鳴き続けました。さえずりではないので地鳴き、それもただの仲間同士の合図というより、自己主張のような感じの鳴き方でした。
今日、K田さんが添付してくれた声はこれとも違っていて、複雑なグゼリ様の声には「ケキョケキョ」というウグイスに似た声も入っていました。
セッカの地鳴きはどんな声だろうと思い、気に留めるようになったのは録音をするようになってからです。ただ見たり写真を撮ったりするだけでは、気に留めることはなかったことでしょう。
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