クイナの秋の声-葛西臨海公園
今日は、カミさんが午前5時に出かけたので目が覚めてしまいました。朝食を済ませても六義園の開園時間まで2時間もあったので、葛西臨海公園に行ってきました。
良い天気で日向を歩いていると暑いくらい。今日の葛西で「いましたか?」という挨拶は、アリスイのこと。あちこちでアリスイ狙いの集団がいました。私は遠くで鳴く声をかすかに聞くことができましたが、姿を見ることはできませんでした。
ところで、ウォッチングセンター前の池のほとりにいたらクイナの声が聞こえてきました。長いときは5分も鳴き続けていました。アップした音源は、YAMAHAのW24で録音。ボリュームの調整、ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。
「WaterRail111029_1107.mp3」をダウンロード
以前、バードリサーチのH野さんに教えてもらった”秋の声”です。さえずりは同じテンポで鳴き続けますが、秋の声はテンポが変化し抑揚のある節で鳴きます。葛西では、2回目の録音です。20分ほどの間ですが、池の4ヶ所から声が聞こえました。同時に2羽が鳴き合うことがありましたので、多くて4羽、少なくとも2羽がいるようです。
面白かったのは、周辺に10数人のバードウォッチャーや野鳥カメラマンがいたのですが、この声に気がついたのは1人だけ。若い人でカメラを持っていないバードウォッチャーでしたが、「ウッ?」という顔をしたのでクイナの声と教えて上げたら姿を見つけてくれました。また、親子連れのバードウォッチャーも声を聞きつけ、いっしょに姿を見ることができました。
しかし、そこにいたカメラを持った集団はクイナの声にまず気がつきません。鳴いていると教えて上げたのですが、反応しませんでした。そもそもクイナがどんな鳥かわからないようで、探そうともしませんでした。
私のデータでは、野鳥の発見のきっかけは70%が声です。森やアシ原などでは、より声による発見が多くなります。その声に反応しないのですから、自ずから鳥との出会いは少なくなってしまうことでしょう。彼らは、野鳥の見つけ方を誰にも教わってないことになります。それでは、目的の写真も撮ることができないと思うのですが・・・。
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