動く図鑑MOVEの『鳥』
今日は、スワロフスキー野鳥ステップアップ塾でした。鳥の名前がどのように決まっていったのか、そして図鑑の歴史をお話ししました。実際に江戸時代からの図鑑に触れていただいたので肌で日本の鳥の研究史を理解してもらえたと思います。
ということで最新の図鑑を紹介いたします。
講談社の動く図鑑MOVEの『鳥』です。夏に、イラストレイターの箕輪義隆さんにお会いしたときに「ウズラが渡るときにどのくらいの高さを飛ぶのか知っていますか」と聞かれました。ウズラすらまもとに見たこともないのに、渡るようすなど知るわけもありません。「なんでそんな凝った情報を調べているのか」聞くと図鑑の仕事しているとか。このほか、シギダチョウが羽を広げたときの模様を描いているとも言っておりました。なんともマニアックな図鑑と思っておりましたが、これが子供向けの図鑑の『鳥』だったのです。
さっそく購入。手にしてみると、日本だけでなく世界の鳥が取り上げられていました。多くは迫力ある写真で構成されていますが、写真では撮れないシーンを箕輪さんのイラストが補っています。おおむね目を代表する種、スズメ目は科を代表する種がだいたい登場します。いずれも迫力ある写真の連続で、大人も楽しめます。というか、子供にはもったいないと言ったら編集に関わったS田さんに怒られるかな。
また、MOVEとあるようにDVDが付いているのが売りです。映像は、NHKの資料からで『ダーウィンが来た』のいいとこ取りといった映像が収録されています。DVD部分は図鑑というより、食べ物の取り方や繁殖の仕方の面白い部分を集めて番組にしたという感じです。ですから、見ていて飽きることはありません。
これで、子供の野鳥ファンが増えてくれれば、バードウォッチング業界の未来も明るくなると思います。
出版社: 講談社 (2011/11/10)
ISBN-10: 4062162113
発売日: 2011/11/10
出版社のURL:
http://zukan-move.kodansha.co.jp/pc/contents/birds.html
アマゾンのURL:
http://www.amazon.co.jp/%E9%B3%A5-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%81%AE%E5%8B%95%E3%81%8F%E5%9B%B3%E9%91%91MOVE-%E5%B7%9D%E4%B8%8A-%E5%92%8C%E4%BA%BA/dp/4062162113
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