脚輪の着いたカルガモ-六義園
昨日、六義園の池で脚輪の付いたカルガモがいることに気がつきました。カルガモは、10羽ほどの群れのなかの1羽で、左足にビニール、あるいはプラスチック製の緑ないし青色に見えるリングが付いています。見る限り、記号や数字は描かれていません。また、右足にはリングはありませんでした。脚輪は、電源コードなどを絞める器具に似ています。一度、絞めると戻らないように返しのついたもので、返しを受ける部分が四角くあるように見えます。金属製のリングが付いていないことから、正式な標識調査と思えません。
写真では脚輪が付いているのがわかると思いますが、数字などは見えません。
後輩の山階鳥類研究所の尾崎副所長にメール。さっそく返事をもらいました。やはり、正式のものとは思えないとのことでした。このようなバンドは、安価で入手しやすく退色も少ないので一部のカラーマーキングでは使われているそうです。ただし、バンダーであれば必ず金属リングをつけますので、恐らく許可を得ていないかバンダーでないとのことでした。
いずれにしても標識調査というのはリングを付けるだけではなく、その後の情報が集約されるシステムがない限り意味がありません。個人的、あるいは興味本位のマーキングは、野生の命をもてあそびプレッシャーをかけるだけだと思います。
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