マガンは静かに眠るのか
今回の蕪栗沼に同行したA部さんから「ねぐらのマガンは、夜は眠って静かになるの?」という質問を受けました。カラスは、どんなに大きなネグラでも基本的には静かです。ムクドリは小規模だと静か、大きなねぐらだと一晩中鳴いています。では、マガンはどうでしょう。
ソニーのPCM-D50を一晩中、置いて録音してみました。午後4時から翌朝の午前6時40分までの14時間40分です。モノラルに変換して、波形表示してみました。
ネグラへの帰還は、午後4時40分から5時40分までおよそ1時間、喧噪が続きました。ネグラ立ちのピークは6時から始まり、やはり1時間あまりかかっていました。録音終了後の7時過ぎてもまだ飛び立っていない群れが結構いましたのでやはり1時間かかっています。10万羽のマガンのネグラ入りもネグラ立ちも、1時間かかる大仕事であることがわかります。
ところで、マガンは一晩中鳴いていました。4時間経った左3分の1ほどのいくつかのピークは雨がカバーに当たる音ですが、中央から右の8時間や12時間あたりのピークはマガンの声です。いずれにしても、マガンの声は一晩中、蕪栗沼に響き渡っていたことになります。ただ、1km離れた駐車場あたりに来るとかなり声が小さくなります。ですから、人家はかなり離れているので騒音被害はないのが幸いですね。
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