タイの洪水の野鳥への影響
昨日の柚木修さんを忍ぶ会では、久しぶりM柳さんにお会いしました。学生時代から鳥を見ている仲間の一人です。M柳さんの会社はタイに工場があり、現在水没しているとのこと。そういえば、タイでのバードウォッチングの報告メールをいただいたことがありました。よくタイに行くと思ったら、遊びではなく仕事だったですね。
彼が心配しているのは工場より鳥のことでした。森林性の鳥たちは、森は高台にあるので大丈夫。心配なのは、アシ原性の鳥たちだとのこと。氾濫したチャオプラヤー川流域には、広大なアシ原は広がっているそうです。アシのなかの虫を捕ったり、隠れたりする種類は壊滅的な被害を被っていることになります。翼がある鳥のこと、一時は避難することができるでしょう。しかし、越冬地の環境が激変してしまっているのですから、生存率が下がる可能性はあります。
また、もう3ヶ月も水位が高いのですから、河口周辺に広がる広大な干潟も水没したままということになります。M柳さんの言葉を借りれば「東京湾の小櫃川河口の干潟がせこく見えるほどの広大な干潟」があるそうですから、困っている鳥たちも多いことと思います。
日本のアシ原性の鳥でタイで越冬している可能性のある鳥は、オオヨシキリやコヨシキリが思い浮かびます。これに加えシギやチドリは、かなり多いと思います。一刻でも早く水が引くことを祈ります。そして、来年も変わらず、これらの鳥たちが無事に日本にやってくることを重ねて祈ります。
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