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2011年11月17日 (木)

イギリスのバードウォッチング事情

 珍しく外国のお客さんを迎えました。イギリス人のビルさんです。35年前、ビルさんは日本に来るためにロンドンからハバロフスクまで汽車できました。このシベリア鉄道のなかでカミさんといっしょになり、それ以来のお付き合いです。建築がご専門、芸大で勉強され日本の古い建築様式の話は私の知らないことばかりです。また、最近では漆塗りを始めたそうです。さらに、奥さんは現在、藍染めに凝っているとか。茶道の話をすれば羽箒のことも知っているという、私以上に日本通の方です。さらに、息子さんはバードウォッチャーで、日本に在住していた時は小学生でしたが、もう20代半ばとなってしまいました。
 午後のひととき六義園を探索し、日本とイギリスの世情からバードウォッチング事情まで、話はつきませんでした。私が不思議なのは、アメリカ人のバードウォッチャーは日本にツアーで来ますが、イギリス人のツアーはまずありません。ビルさんが言うのには、イギリスはバードウォッチャーが多いけれど日本まで来るほどマニアは少ない、家のまわりでバードウォッチングしていれば、それで満足しているからではないかとのことでした。
 イギリスの野鳥の会に相当するRSPBの会員数は数10万人。日本との人口比で言ったら100万人に相当する数を誇っています。薄く広くバードウォッチャーのいるイギリスの現状を今一度、検証してみたくなりました。
 それにもまして、ビルさんのお住まいの南ウエールズは自然がいっぱい。話を聞くだけで、わくわくさせられました。いつか、ロビンの声を録りに行きたいと切に思いました。

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