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2011年11月 3日 (木)

シカのラッティングコール-霧降高原

 湯西川から川俣、奥日光と紅葉と温泉三昧の3日間を楽しんでまいりました。前泊の霧降高原で、夕方と早朝のタイマー録音を仕掛けてみました。秋の夕暮れや早朝の録音は、あまりしたことがないので、どんな音が録れているのか楽しみでした。まだ、すべてチェックをしていませんが、ルリビタキのささやくようなさえずりが録れていました。ルリビタキが秋もさえずるのをはじめて知りました。このほか、鳴き合いながら渡っていくツグミ、カラ類の群れ、カケスのだみ声が秋らしい音です。そして、シカの雄のラッティングコールは、けっこう早朝に鳴いているのに驚きました。アップしたのは、YAMAHAのW24で録音、かなり遠いので加工しています。

「sika111101.mp3」をダウンロード

 普通、シカのラッティングコールはだいたい3声ですが、これは4声。友人のハンターによると、力のある雄の証拠だそうです。
 シカのラッティングコールは、古来より秋の風物詩として詩歌の題材として取り上げられます。はじめて、この声を聞いたときは雄叫びですから、なんとも大きな声。なんでこの声から秋の寂しさやわびしさを感じるのか、不思議に思いました。しかし、山ひとつ超えて遠くから響いてくると、同じ声でもまったく違った雰囲気になることに気がつきました。かすかに聞こえると、山間の秋らしい音となり胸に染みこむように伝わってきます。
 鳥では、ホトトギスの声が同じだと思います。近くで鳴くと、けたたましく鋭い声というのが正直な感想です。何で、この声が古来より歌人に好まれ万葉集では人気ナンバーワンなのか不思議でした。しかし、山の向こうからかすかに聞こえるホトトギスの声は、里山に初夏の訪れを伝える音となり、雅な雰囲気さえあります。
 シカのラッティングコールもホトトギスのさえずりも、大きくクリアに録るのは可能です。しかし、山一つ超えて聞こえてくる音を、雰囲気を生かして録音することはたいへん難しいと思います。少なくとも、まだ私にはできません。

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鹿対策に狼の導入 参照 http://japan-wolf.org/content/faq/

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