古い絵はがき-日光戦場ヶ原
ネットオークションで、日光の古い絵はがきを入手しました。
まず1枚目。こちらのタイトルは、「日光湯元 戦場ヶ原三本松」です。赤沼方向から光徳方面を見たところです。
現在、戦場ヶ原の真ん中に三本松という地名があり国道沿いに展望台、飲食店、駐車場があります。ほぼ、そのあたりの風景だと思われます。地名の由来となったカラマツが3本あったのですね。三本松には茶屋がありましたが、建物がそれのようです。しかし、今にも壊れそうな家です。続いてもう1枚。タイトルは「日光湯本道戦場ヶ原」となっています。こちらは、光徳方向から赤沼方面を眺めています。道を麦わら帽子の男性が歩いていますが、木の下には10人ほどの男性が写っています。ほとんど白い服を着てみなりが良く見えます。避暑に来たお客さんたちでしょうか。
どちらの絵はがきも、いつの時代のものか不明。少なくとも戦前、昭和初期のものと思われます。この2枚はまったく別のところから入手したのですが、カラマツの枝振りが同じことから同時代のものでしょう。
今と大きな違いは、繁茂しているズミの林が見えません。ズミのあるおかげで、蒸散を促進し湿地の乾燥化が進んでいるとも言われています。この絵はがきの風景のようにズミの木がないのが本来の戦場ヶ原の風景だとすると、湿地の状況も今とはずんぶんちがったものだったことでしょう。
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