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2011年12月13日 (火)

今日はタゲリ日和

 天気が良いので、千葉県のタゲリポイントへ。六義園仲間のK村さんによると50羽ほほどいて近いとのことで詳細な地図をいただきました。
 地図のとおりに行くと、目の前の田んぼからタゲリの群れが飛び立ってしまいました。こんな近くにいるとは思ってもみませんでした。数は、50羽より多い73羽。なんとも申し訳ないと思って上空を見ると、オオタカが1羽飛んでいきます。どうやら、私のせいではなかったようです。
 K村さん情報によると、飛んでも同じ所にもどって来るとのこと。これ幸いと、YAMAHA W24をさっき群れの下りていた近くに置いておきます。あとは、待つだけです。群れが戻ってきたのは20分後。ところが、近くのビニールハウスの前で草刈りがはじまり、さらにはたき火。とにかく、ひたすら待つことにします。見ている限り、タゲリたちは、じっとしているだけ。ケンカもなければ食事もしません。なかには寝ているものもいます。録音機からいちばん近いタゲリは、5mほどのところにいます。これで鳴いてくれたら最高です。しかし、声は聞こえず。ずいぶん無口な鳥です。
 昼も近くなり風が出てきたので撤収をすることにしました。ちょうどこの時、地元のS木さんが立ち寄ってくれました。S木さんによれば、ふだんはもっと鳴いているとか。時間が悪いのか季節的な問題なのかわかりませんが、録れた声はこれだけ。録音機はYAMAHA W24、ボリュームの増幅、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

「Lapwing111213e.mp3」をダウンロード

 タゲリの声は、よくネコのような声と表現されます。どちらかというと、甘えて足にまとわりつくときのネコの声ですね。
 今回感じたのは、昔に比べてタゲリが近いことです。かつてのタゲリの名所、埼玉県吉見に40年前に行ったときは、広大な農耕地にタゲリがパラパラといて20倍の望遠鏡でやっと姿を確認する程度の出会いでした。100mも近づけなかったでしょう。今回は、20mでも飛び立ちませんでした。いるところは、幹線道路が通り、周囲を住宅地と人通りの多い農道に囲まれた狭い田んぼです。それも、頭のすぐ上を飛んでくれて、青空をバックに飛ぶタゲリの美しさに思わず感嘆の声を上げたほどです。これも、ハンターの減少による効果なのでしょうか。
 K村さん、S木さん。どうもありがとうございました。おかげで、冬晴れの晴天のなか、タゲリと楽しい時を過ごすことができました。

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コメント

まつ様、先日はいろいろなお話をお聞かせ下さりありがとうございました。やはりタゲリの声、綺麗に録音されていますね。あの時見上げた美しいタゲリの飛翔を思い出しながら聞いています。この光景がこの先もずっと見られるといいのですが・・・。是非またシギチの渡りの頃もお越し下さいませ!

S木様
 おかげさまで、数声録れました。ありがとうございました。
 タゲリ以外に、タヒバリが近くで鳴いてくれて、今までにない良い状態の声が録れました。タヒバリって、録音の難易度の高い鳥なのです。
 また、いろいろ教えください。

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