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2011年12月 9日 (金)

バイノーラル録音の実験

 バイノーラルという録音方法があります。ステレオマイクやガンマイク2本で、ステレオ録音をしても、人の感じている立体感としょせん違います。そこで、耳にマイクを入れて聞いているのと同じように録音すれば、よりリアルなステレオ感が得られるのではないかというのが、バイノーラル録音の考え方です。
 ですから、市販されているマイクはイヤーフォンにマイクが付いている形式で、モニターしながら録音します。実際に装着して録音すると、唾を飲み込む音や衣擦れがノイズとなります。また、自然の中で何分間じっとしていることとのつらさはありません。
 それならば、人と同じ形のものにマイクを仕込めば良いというのが、ダミーヘッドマイクです。ところが、ドイツ製のものは5,60万円、最近出た日本製のものでも10万円以上します。それならば、自分で作ってしまえというのが日光の録音仲間のkokekokoさんです。詳しい作り方をご自身のWebサイトで公表しています。
  http://nikkotoday.com/sounds/binaural/
 発売されているダミーヘッドもマイクも、人間の耳の間隔で設置する程度のことしか考えられていません。しかし、kokekokoさんの実験では耳の形状が大きく音に作用していることがわかります。このあたりが、ダミーヘッドの製作のキモとなります。
 さて現在、ipodなどのmp3プレイヤーを用いイヤーフォンで聞くことが多くなりました。ということは、バイノーラルで録音すれば、よりリアルに聞くことができるのはないかと思うわけです。ということで、私も実験を開始いたしました。
 頭は、行きつけの美容院でもらいました。タダです。マイクは、PrimoのEM4201。秋葉原のトモカ電気で購入。ポイントは、イヤーフォンが付いていないのでジャマーを付けやすい、3機種あったなかでゲインがいちばん大きい、値段が10,500円と手頃ということで選びました。このマイクは、眼鏡のツルにつけるか、付属の耳にかける器具に付けます。人の耳の位置と間隔はとれますが、耳たぶの効果を得ることはできません。
 まずは、ベランダにおいて六義園で鳴き合うヒヨドリの声を録ってみました。

Binaural1

 録音機はYAMAHA W24、フルボリュームで録音しています。低音を軽減して聞きやすくしています。できましたら、イヤーフォンから聞いてみてください。どれだけ音が立体的に感じることができるでしょうか。

「binral-Brown-earedBulbul.mp3」をダウンロード

 野鳥録音は、マイクに指向性がないとうまく録れません。このマイクは無指向性ですので、鳥が遠いと声が小さくなってしまうはずです。ヒヨドリとの距離は近いもので10mほど。この程度の距離であれば、大きく録れることがわかりました。また、ヒヨドリの声がヒヨドリらしく録れています。高音までしっかりと、把握していると思いました。ただ、立体感はそこそこに感じます。やはり、耳がないとダメなのでしょうか。
 まだ、耳が手に入っていませんので、ダミーヘッドは未完成です。どうやって耳を付けマイクを頭に仕込むか、三脚への取り付けはどうするのか課題はあります。また、実際の使用のさい、森の中に置いたときにいかに目立たなくするかも課題です。カモフラージュすればするほど怪しくなるのですから、一工夫も二工夫も必要になります。
 今日のところはマイクテストまで。これからが楽しみです。

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