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2012年1月

2012年1月31日 (火)

週末は行徳で講演です

 恒例の行徳野鳥観察舎の公開講座、私の講演は今週末に行われます。本日、皆さんにお見せするための資料、さまざま図鑑を宅配便で送りました。とても重かったのですが、宅配便屋の小柄なお姉さんは軽々と持って行きました。
 講演内容は、以前記事にいたしました鳥の名前がどのように付いて、どう統一されて行ったのか。そして、さらに詳しく見ていくと図鑑の歴史となるという話です。題して『スズメはどうしてスズメになったのか』副題は『鳥の名前と識別の歴史』となります。
 このところ、このテーマでの講演が続いています。あまり語られることのなく参考書もありません。しかし、鳥を志す者にとっては基本中の基本、一度は疑問に思い調べて見たい分野です。それだけに、今まで講演では皆さん、熱心に聞いていただいています。
 ご都合のよろしい方、お近くの方、おいでいただければ幸いです。
 下記は、ご案内のURLです。
http://ichikawa.genki365.net/gnki02/mypage/mypage_sheet.php?id=27240
http://suzugamo.seesaa.net/archives/20120104-1.html

2012年1月30日 (月)

シジュウカラが鳴き止んだ-六義園

 拙ブログの1月8日の記事で、シジュウカラの初鳴きを報告いたしました。
 ところが、気がついてみると、このところシジュウカラがさえずっていません。すくなくとも、ここ1週間は六義園にほぼ毎日行き、初鳴きを確認したエリアを何度も歩いていますが、さえずりが聞こえません。シジュウカラはいますから、さえずりをやめてしまったようです。また、普通1羽がさえずり始めると他のなわばりでもさえずりが聞かれますが、それもありません。
 このところ、東京地方では雪が降り六義園では池が凍ったりして、とても寒い日が続いています。そのせいだと思いますが、鳴き止んでしまいました。今まで、野鳥が鳴き始めたらそのまま鳴き続けるものだと勝手に思っていましたが、このようなことがあるのですね。
 さえずり始めるメカニズムは、日照時間や太陽の角度に刺激を受けてホルモン分泌が行われるためと考えられます。そのため、あまり温度は関係ないものと思っていました。この強力な寒波は、シジュウカラの体内に影響を与えるほどだったのでしょうか。
 このような時の初認記録は、どうしたら良いのでしょう。

2012年1月29日 (日)

ヤマドリの母衣打ちが聞こえない

 野鳥図鑑のCDの制作に関わって、もう一つ問題がありました。それは、ヤマドリの母衣打ちが聞こえないというのです。ヤマドリの母衣打ちは、雄が身体に翼を打ち付けて出す音です。そのためたいへん低い音で、0~200Hzくらいの音です。スペクトルで表示すると下記のようです。左右が4秒、天地が10,000Hzです。

Copperpheasanthoro

 日本の野鳥が出す音のなかでもっとも低い音域だと思います。ですから、マイクや録音機、あるいはアナログ録音(カセットテープ)などでの録音は難しい音でした。それだけに、デジタル時代の図鑑ですからぜひとも入れたい音となります。
  ところが、写真を提供しているM木さんから聞こえないとうメールをいただきました。また、担当編集者の方にも聞こえていないことが解りました。どうも、コンピュータに付属しているスピーカーでは、この低音を再生することができないのです。
 初めて、ヤマドリの録音をしたときは、ステレオマイクとDAT録音機を日光の山の中で回しているときでした。私は、補聴器の実験で同時にモニターしていたのです。この時、補聴器にヤマドリの母衣打ちが聞こえました。初めて録音できたと思い、家に帰ってテレビのスピーカーから試しに流すと聞こえません。次につないだコンピュータのスピーカーからも聞こえませんでした。そのため、マイクの性能でダメだったかと思ったのです。しかし、しばらくして試しに大きなスピーカーから流してみました。すると、聞こえたのです。ヤマドリの母衣打ちを再生するためには、スピーカーの性能や再生環境が、それなりでないとダメなことがわかりました。今回も同じような問題にみまわれたことになります。
 そのため、今回は母衣打ちだけではなく雄の鳴き声の部分も入れて編集し、何も聞こえないということにならないよう工夫してみました。

2012年1月27日 (金)

野鳥図鑑用のCDを作る

 このところ、野鳥図鑑のCDの制作に関わっています。トラック数いっぱいの99種を編集して、去年の暮れぎりぎりに納品いたしました。このCDについてOKの返事が昨日やっと来て、ほっとしたところです。
 今回、この仕事でいろいろな課題がありました。私は普段、ソニーPCM-D1ならば録音時間が短いので96kHz/24bitで録音しています。また、YAMAHA W24などで長時間録音をするときは48kHz/16bitです。ですから、CDに焼くためには44.1kHz/16bitに変換しなくてはなりません。ところが、CDに焼くと野鳥の声によっては音が多少、割れてしまうことがあるのです。これは、気にならなければ気にならない程度です。しかし、こだわるとなんとかしたい現象です。
 以前、ナツメ社『日本の野鳥図鑑』の時も同様の問題があったのです。このときは音楽編集ソフトのAudition Ver.3.0で聞くと症状が出て、他のソフトで聞くと大丈夫でした。今回は、Auditionで聞いて大丈夫であっても、CDに焼いた状態で聞くと音割れが気になるのです。CDライターは、業務用のTASCAMのCDR-W4Uを使い、1倍速で焼きます。そのため、最大の4倍速で焼いて見ましたが同じ。次に、コンピュータに内蔵されているDVDも焼けるマルチドライブで低速と高速で焼いて見ましたが、やはり割れる音は割れてしまいます。
 ちなみに割れる鳥の声は、シジュウカラやカヤクグリなどです。共通しているのは、高めの音であり、ひとつ一つの音域が広い鳥です。たとえば、シジュウカラの「ツピー、ツピー」の一つの音は、3,000~7,500Hzまでと4,500Hzも幅があります。こうした音はたいへんデリケートなのです。普通、鳥の声は遠くで鳴いている小さな声も増幅することで、大きな音にして聞ける音にすることができます。同時に周辺のノイズも大きくなりますから、ノイズリダクションをかけたりして加工するわけです。ところが、このような音域の広い声は割れてしまいます。不自然な音になってしまうのです。ですから、音域の広い鳥の声は少しでも近づいて最初から大きな音で録音しなくてはなりません。それだけに、サンプリング周波数の変換やCDに焼くという作業の過程で音が変質してしまうのでしょう。
 CDライターで回避できないということがわかりましたので、次にCDそのものを変えてみました。これまで、焼いていたのはmaxellのCD-R、50枚パックで1枚20円くらいです。そこで、TDKの『超硬』に変えてみました。10枚で1,190円、1枚119円と高めです。ところが、これが正解だったのです。きれいな音になりました。今まで、CD-Rについては、メーカー品で安くければ良いと思っていたのですが、こんなにも違いがあるとは思いませんでした。
 野鳥図鑑は5月発売の予定です。お楽しみに・・・
 

2012年1月25日 (水)

『さえずりナビ』リリース

  今日は横浜で、スワロフスキー野鳥ステップアップ塾で『野鳥の声と録音』のお話し。こぢんまりとした講座ですが、皆さん熱心に聞いていただけるのでつい話がはずみます。
 さて本日の野鳥の声に関連してのネタです。NPO法人バードリサーチから『さえずりナビ』がリリースされまました。これは、バードリサーチと電気通信大学笠井研究室と共同開発した鳥の鳴き声検索アプリです。iPhone,iPad,iPodお持ちの方は、ダウンロードして使うことできます。基本は、鳴き声図鑑です。今までのアプリでは、ただ鳥が並んでいるだけでしたが、これは検索できます。名前のみならず、場所、季節、鳴き声のタイプから探し出すことができます。そして、これがなんと無料です。
 私も音源を提供しており、検索システムの構築に協力いたしました。ぜひ、使用可能の方、使ってみてください。また、今後さらなる改良を加えていく予定だそうですので、ご意見もお願いいたします。下記URLでどうぞ。
  http://www.bird-research.jp/1/saenavi/

2012年1月24日 (火)

雪の六義園

 久しぶりの雪、さっそく六義園へ行きました。

Rikugiensnow1

 日本庭園には、雪がよく似合います。なだらかな曲線を配した庭を雪が覆うことでさらに柔らかな印象を与えてくれます。しかし、1980年代に多かった雪も暖冬のせいで、最近では珍しくなりました。
 今日の雪は、枝に凍りつき朝日を浴びてきらきらとクリスタルのように輝いていました。

Rikugiensnow2

 いつもは雪のままで白いのですが、透き通った氷が枝に付いている風景は六義園では初めてかもしれません。それだけ、朝の冷え込みがきつかったことになります。それも、1時間たつとどんどん溶けていってしまいました。午後には、いつもの風景になってしまうことでしょう。

2012年1月22日 (日)

『Bird Research Vol. 7』の紹介

  NPO法人バードリサーチの論文集『Bird Research Vol. 7』が届きました。収録されている短報の『青森県仏沼湿原におけるリュウキュウヨシゴイの声の報告』にコメントを述べました。
Birdresearhvol7

 興味深い論文ばかりで、さすが鳥学研究の最先端を行くバードリサーチならではの内容です。面白かったのは、三上修さんらのスズメの雛数が農村、住宅地、商業地でかなり異なるという報告です。農村が多く商業地では少ないというのです。違いがあるの驚きですが、その差はかなりあります。いったいなぜなのか、これからの課題もある報告で、彼らの研究に目が離せません。現在の都会の公園では、スズメの親鳥が連れている雛は1、2羽です。昔、住んでいた周りが田んぼの環境では5、6羽でした。過去の数字も解ると面白いと思いますが、私もろくに記録をとっていません。身近な鳥のだとバカにしないでちゃんと記録を取っていれば、お役に立てたのにと悔やまれます。
 知人の渡辺美郎さんと平野敏明さんのヒクイナも面白いです。彼らは、神戸市周辺で繁殖期のみならず越冬期も70羽以上のヒクイナの生息を確認しています。まず、関東地方では珍しいヒクイナがこんなにいるのかという驚きです。そして、当地ではヒクイナは夏鳥ではなく留鳥であるという新知見です。ヒクイナのような隠遁性の強い鳥の生態は、よく調べてみなとわからないし発見もたくさんあることになります。このような図鑑の記述を書き換えなくてはならない報告というのは、わくわくさせられます。
 冒頭のリュウキュウヨシゴイは、大陸ではロシアでも記録されています。ですから、アシ原の豊富な環境であればこれからも発見される可能性が高い鳥です。そのためには、ぜひとも声に注目していただければと思います。
 このほかにもいろいろあります。収録論文のタイトル、ならび要約は下記URLで。一部、論文は閲覧できます。また、入手も可能です。
  http://www.bird-research.jp/1_kenkyu/journal_vol07.html

2012年1月21日 (土)

映画のなかの録音機

 昨日は、映画日和だったので『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を見てきました。アクション映画の流れのままに身を任せる快感に浸れる映画でした。
 私の世代にはTVドラマの『スパイ大作戦』というタイトルのほうがお馴染みです。かつてのTVドラマでは、作戦指令のたびに録音機から煙が出て燃えてしまうのは、毎回もったいないと思ったものです。今思えば、ラグナのオープンリールの録音機に似ていますね。そうだとすると、かなり高価な機材を毎回、お釈迦にしていたことになります。
 今回の映画では、公衆電話から指令をもらい、やはり煙が出て破壊されます。そろそろメモリ録音機が燃やされるかと思ったのですが、外れました。
 そういえば『天国と地獄』など、昔の映画やドラマで誘拐犯が電話をかけてくるという想定では、大きなオープンリールの録音機がデンと置かれていたものです。いかにも、大がかりな捜査をしているという感じになりました。今では、煙草の箱くらいの録音機をちょっこんと置くことになるのですから、絵にならないことおびただしいですね。
 『スパイ大作戦』でも、当時高価であった録音機を燃やすことで、いかにも重要な指令という演出ができたわけです。わずか、数千円のボイスレコーダーでは指令も軽くなってしまいます。
 この間、見ていた海外ドラマ『24』では、盗聴された録音を聞くのにSound Devices社のたぶん702Tが使われていました。映画などの現場で使われるプロ用の録音機で、30万円近くします。これは、高価過ぎます。いわば、ホームドラマのなかでビデオを撮るシーンがあったとしたら、TV局用の大きなカメラを使っているような違和感がありました。きっと、音声さんから借りて使ったのかもしれません。また、702Tは録音メディアがCFカードですからいかにも貴重な録音が入っているという印象を与えます。ところが、多くのメモリ録音機が使用しているマイクロSDでは小さすぎて、これまた絵にならないことになります。
 録音のシーンは映画やドラマでは欠かせません。そのなかで録音機がどう扱われるのか、時代ととともに変わっていきます。

2012年1月19日 (木)

冬鳥は本当に減ったのか

 鳥仲間が顔を合わせれば「冬鳥が少ないね」「ツグミが来ない」が挨拶がわりとなっています。確かに六義園でも少なく、ツグミはいても1羽。シメは、やっと1羽を今週見ることができました。
 ただ、私の1980年代の記録を見ると六義園では、ツグミは1羽か2羽が冬を越していくのが普通でした。シメも同じです。それが、ここ10年ほどはどちらも5、6羽が越冬していくようになりました。また、ルリビタキとジョウビタキは、昔はどちらかが1羽しかいませんでした。それが、ここ数年は多ければ合計4羽も見られています。
 ですから、今年のツグミなどの少なさは25年前と同じ状態です。今までも多かったことのほうが、変わったことだったのかもしれません。なにせ、繁殖地の状態が解らないなかで、原因を語ることはできません。とくに、冬鳥は夏鳥の帰巣性とは違う、越冬地への渡来ですから途中の状況も作用していることでしょう。それだけに、冬鳥の増減は少なからずあることは当然のことだと思います。
 さて昨日、日本野鳥の会神奈川県支部から『神奈川県定線センサスⅠ-神奈川県における定線センサスの結果-1999~2008年10年間のまとめ』をお送りいただきました。

Kanagawa1_3

 全県下10年間にしては46ページの薄い報告書だと思ったら、データCDが付属で付いていて膨大で精密な記録を見ることができます。たしかに印刷するより安い上に、扱いやすくて便利です。
 この報告書のツグミの記録を見ただけでも、毎年増減を繰り返しているのがわかります。安定している鳥、増加した鳥、減少した鳥、増減を繰り返している鳥などさまざまです。私が六義園で調査と同じ印象もあれば異なる事例もあります。いずれにしても、数の変化が多かれ少なかれあるのがわかります。
 野鳥の増減は、調査をすればするほど確定的なことは言え無くなってしまいます。想像と思い込みで増減の原因を語るバードウォッチャーに出会いますが、この日本野鳥の会神奈川県支部の調査のように10年間、鳥の数を数えてから言ってもらいたいものです。

2012年1月18日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録の日

 今日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。蒲谷鶴彦先生からこの番組を引き継いで5年半になります。いつも収録前は緊張した雰囲気でスタートしますが、終わればいろいろな話で盛り上がります。ときどき、蒲谷先生の思い出話を担当ディレクターのS木さんがしてくれます。S木さんは10年以上、先生と番組を作ってきた方だけに秀逸なエピソードをお持ちです。
 たとえば、先生が風邪のためスタジオに来ることができなかったことがあったそうです。当時は、オープンリールです。テープをあらかじめ送ってもらい、いつものようにナレーションを入れました。鳥の声とナレーションが合っているか、念のため電話をかけスピーカーから鳥の声を流し確認してもらったそうです。ところが、電話の向こうで先生が「違っています」。なんと、テープを再生させる回転数がすべて違っていて鳥の声が皆、低い声になってしまっていたのです。オープンリールのテープの回転数は、3段階あるのですが、それを間違えて再生すればまったく違った音になってしまいます。現在では、MOにWaveファイルを書き込んで持って行きますので、今では考えられないアクシデントです。
 S木さんも「今回は、なんでこんな低い声の鳥ばかりなの?」と怪訝な気持ちで収録していたそうです。もちろん、ナレーションは最初から録り直し。歴史の長い番組だけにいろいろエピソードがありますね。
 私としては、いつもスタジオに先生がいらっしゃるつもりで番組を作っています。その蒲谷鶴彦先生がお亡くなりになり5年、月日の経つのは早いものです。先の日曜日がご命日でした。
2月のテーマは早春の鳥たちです。放送予定は次の通り。
2012年2月5日 ベニマシコ(埼玉県芝川調整池)
      12日 キレンジャク(栃木県奥日光)
      19日 カシラダカ(栃木県だいや川公園)
      26日 ヒガラ(長野県中軽井沢)

2012年1月17日 (火)

もうさえずっていたキバシリ-日光

 先週末、日光で新年会でした。しかし、こんな雪のない日光は初めてです。新年会は毎年、1月中旬の週末に開かれていますから成人の日寒波に会うことが多いのです。あるいは、クリスマス寒波で降った雪がかならずあります。霧降の坂を自動車が登れなくて迎えに行ったり、溝にはまった自動車を助けたりした記憶があります。少なくとも、駅の周りでも道端には雪があるのが普通です。それが、沢沿いの日陰でも雪はありません。男体山から続く日光連山も雪はあるものの山肌は3月下旬のお彼岸の頃の模様をしてます。
 そのせいか、もうキバシリがさえずっていました。今まで聞いたことがありますが、しっかりと録音できたのは初めてです。PCM-D1で録音、ボリュームの調整、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 この音源は、観察会でTさんが鳴いていると教えてくれたおかげで録音できました。私には聞こえない高音域の声です。言われて、かすかにきしむような音が聞こえましたが、節までわかりません。録音していると、かなりレベルのメモリが動いているので大きな声でないていることがわかりました。
 この音源は、観察会のさなかの録音なので人声がたくさん入っています。幸いキバシリのさえずりが高音域にあるので、低い人声はカットすることができました。Tさん、ありがとうございます。

2012年1月15日 (日)

日光でミヤコショウビン発見

 週末は、日光野鳥研究会の新年会でした。皆さん、よく飲み、よく食べ、よくしゃべりました。私は、喉が痛いです。
 東京からの参加の方は早めに行って、大谷川の河原でバードウォッチングを楽しみました。河原には、ツグミ、カシラダカの群れがいて、冬鳥がいないと言うのはどこの話なのかと思うほど、次から次に野鳥たちに会えました。それに加えて、ハヤブサの獲物をノスリが獲り、それをトビとカラスがさらに奪うという4つ巴の戦いが見られました。さらには、目の前でハイタカがカワラヒワに襲いかかりました。そして、ハイタカがこんなにも美しい鳥であることを見せつけるかのように何回も旋回してくれました。
 そして、見つけた珍鳥がこれです。

Miyakosyoubin_2
 この河原に入るところにある水道施設に描かれていました。水に関連あるだけに他の側面には普通のカワセミが飛んでいます。しかし、なんで世紀の大珍鳥ミヤコショウビンが描かれているのでしょう。どうやら、美しいカワセミのいうことから図鑑を参考に描いたようです。ミヤコショウビンの唯一の標本は、嘴の鞘が失われて嘴の色が解らないのです。そのため、図鑑によっては、嘴を破線で描いたり白く書いています。このミヤコショウビンもちゃんと嘴にも色が入っていませんね。

2012年1月13日 (金)

Birder誌の取材を受ける

  今日は、Birder誌の取材でN村さんが来訪。六義園で、撮影を行いました。取材目的は3月号(2月16日発売)の特集で「あなたの鳥見の役に立つ!バードウォッチャー図鑑」という企画。バードウォッチングや鳥の研究に関係した仕事に就いている人に鳥を見始めたきっかけや鳥見のエピソード、現在の仕事に就くまでの経緯などをご紹介してもらい、鳥との他種多様なかかわり方やバードウォッチャーの人物像にスポットを当てたいとのこと。10数人が取材対象だそうです。選んでいただいたのは、たいへん光栄なことです。
 今日は、私が使っているお役立ちグッズの撮影なのですが、基本は自然の中に持ち込む機材は最低限に絞っているのですからあまりないのです。N村さんとしては大きなパラボラやマイクを想像していたようですが、SONYのPCM-D1とYAMAHAのW24なので迫力はありません。考えてみれば、自然のなかでじっとしている野鳥録音では、座るための椅子、夏の蚊からヒルなどの虫除け対策、冬の防寒がたいへん重要に思うようになりました。そのため、夏は蚊取り線香から虫除けスプレー、ムヒ。冬は、使い捨てカイロを紹介することにしました。でも、なんとなく夢のない機材ばかりですね。
 あと、バードウォッチングを始めた頃の写真が必要とのこと。ちょうど明日、行われる日光野鳥研究会の新年会でも自然観察を始めた頃の写真を皆で見せ合おうというプログラムがあり、写真を探していたところでした。私の場合、鳥に興味を持ち始めたのは中学生の時です。1960年代ですからカメラは高級品、家にはろくなカメラはありませんでした。それに、父は子供の成長を記録することに興味がなかったようで良い写真はなくこれも困りました。60を過ぎて子供の頃の写真を人に見せるというのは恥ずかしいですね。しかし、しみじみと写真を見て、この子がこんなジジイになるまで鳥を見続けているとは自分のことながらあきれます。

2012年1月12日 (木)

叶内図鑑-増補改訂新版

 去年の暮れに『山渓ハンディ図鑑・日本の野鳥』の改訂版が発売になりました。今日、ついであったので池袋で購入。なんとジュンク堂では売り切れ、リブロでゲットできました。
 手にとるとずっしりと来る重さ、増補が効いてます。旧版の623ページから32ページ増の655ページ、30種が加わって509種類収録となりました。家に帰って、旧版の重さを計ってみたら600g、新版は900g。重さでも50%増の増補でした。下掲の写真で厚さを比べてみても、どれだけ増補されたかわかります。左が新版、右が旧版です。

Kanoutizukan

 内容については今更ゆうまでもありません。とにかく、1種についての写真の多さ、バリエーションの収録についてはこの図鑑がいちばんです。雌雄、年齢、亜種などしっかりと写真に解説がついているのが、ありがたい図鑑です。それが、さらに増強されたことになります。
 ただ残念なのは、旧版は上田秀雄さんの収録したCD3枚の『野鳥の声283』と連動していました。旧版の本文には、CDに収録されているものにはアイコンが付いて283種類の声が聞けたのです。旧版発行以来、だいぶ経ちますので上田コレクションも増え300は超えているはずです。それが、聞けないのは残念です。なんとか、追加企画して欲しいものです。
『山渓ハンディ図鑑・日本の野鳥』
著者:叶内拓哉、上田秀雄、安部直哉
出版社: 山と溪谷社; 増補改訂新版 (2011/12)
ISBN-10: 4635070298
発売日:2011/12
定価:4,179円
アマゾンのURL
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%87%8E%E9%B3%A5-%E5%B1%B1%E6%B8%93%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E5%9B%B3%E9%91%91-%E5%8F%B6%E5%86%85-%E6%8B%93%E5%93%89/dp/4635070298/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1326498638&sr=1-2

追伸:去年11月14日に記事にいたしましたカラス関連の新聞取材、やっと日の目を見たと記者の方から連絡がありました。読売新聞の明日の朝刊、都内版に掲載されるとのこと。読売新聞の購読者の方、お目通しいただければ幸いです。
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/11/post-e873.html

2012年1月10日 (火)

復元成功しました

 ご心配をおかけしました。無事にデータを復元することができました。これが復元することができたツミの写真です。

Sparrowhawk120106_2

 失ったと思うと期待が高まったのですが、いざ復元できるとそれほどでもない写真でしたね。
 それにしても、ツミだけにエッサイ合切データがダメになるところでした。

2012年1月 9日 (月)

逃がしたツミは大きいか-CFカード壊れる

 昨日、六義園で久しぶりにE木さんに会いました。鳥を探して一段落、E木さんはお帰りになりました。すると、E木さんが慌てて戻ってきて「黄色い嘴の曲がった鳥がいる、ヒヨドリより大きい、胸に斑点があり、すぐそこにいる」と報告。私の頭の中には、オオマルハシなどチメドリ類のカゴヌケかと頭の中の台湾の図鑑を検索。しかし、思い当たる鳥はいません。横にいたH本さんが「ツミでしょう」と一言。さっそくE木さんの案内で行ってみると、道端の木陰にツミがとまっています。よく見ると、ツミのメスの若鳥のようです。H本さんの正解でした。確かに、E本さんの報告はツミの特徴を言い当てていました。私は、近くにいるということで警戒心の強いはずのツミなど思い浮かばす、嘴が曲がっている=長いという発想で、カゴヌケの鳥と思ってしまったのです。
 ところで、このツミはとても近いのです。私も写真を撮ることができましたが、こんなに近くにいるのを撮ったことはありません。ハシブトガラスに追われて飛び去っても、また元の場所に戻ってくるのですから、不思議な感じさえしました。タカの仲間も人を恐れなくなってしまって、はたしてこれで良いのだろうとも思いました。
 ところで、意気揚々と家に帰ってコンピュータにカードリーダー経由でデータを移そうとするとCFカードが認識されません。カメラのキヤノン7Dに戻すと「画像はない」と言っています。一瞬、何が起きたのかわかりませんでした。これから戦いの始まりです。こういう状況になると燃えるのです。再度、カードリーダーに入れて、システム→デスク管理で見ると「正常」で、全体のバイト数も合っています。リムーバルディスクとして認識はしています。それなのになんでデータ=フォルダーがないのか、わかりません。次に、無料の復元ソフトを2種類落として、試します。しかし、データがないと言われて、この手は断念。つぎに、チェックデスクと修復のコマンドを仕掛けますが、修復されるものの見ると認識されません。再度、カメラに入れると画像がないといっていながらフォーマットしようとすると、カードの3割ほどが使用中、データがあることになっています。
 これは、カードリーダーが怪しいと、プリンターのカードリーダーから読み込ませます。すると、フォルダーが表示されました。そして、$$.$の拡張子のついた大きなファイルができています。カードリーダーをよく見るとピンが2本曲がっているのが見えました。どうも、これが悪さをしてCFカードのデータを壊してしまったようです。
 今度は、プリンターのカードリーダー経由で、無料の復元ソフトを試すもののやはりダメ。では、この$$.$のファイルを何とか見てやろうといろいろなソフトを試しますが、どれでも見ることができません。コピーしていろいろ試そうともしたのですが、プロテクトがかかっている、あるいは書き込み禁止になっているこということで、何もできません。CFカードはプロテクトかけることはできないはずなのですが、できないのです。ここまでが、昨夜から今日の午前中まで解明したことです。
 現在、有料の復元ソフトCardRecovery Ver.5.30を落とし復元中です。なにしろCFカードは32Gあるので、過去の削除したデータも残っています。そのため、復元には2時間40分かかっています。←今はここ。
 果たして、今夜中にツミの勇姿を見ることができるのか、それとも逃がした魚は大きかったと自慢話だけになるのか、後はお楽しみということでお休みなさい。

2012年1月 8日 (日)

初鳴きの早いシジュウカラ-六義園

 今日の六義園で、今までいなかったツグミの声を何度も聞きました。やっと、来てくれました。シロハラ、アオジもいて冬の鳥たちの顔ぶれが揃ったことになります。
 そして、さかんにシジュウカラがさえずっていました。



 今年は1月3日に初鳴きを記録しています。そのときは、ささやくようなさえずりで、かろうじてシジュウカラとわかる程度の鳴き方でした。ところが、今日はもうこんなにしっかりとしたさえずりになっていました。
 ただ、さえずっているシジュウカラは、この1羽だけです。六義園には10数のなわばりがあるのですが、他のシジュウカラはまださえずっていません。何年か前は、西の隅になわばりを持つシジュウカラの初鳴きが早く、毎年暮れのうちからさえずっていたことがあります。この時も他のシジュウカラがさえずり始めるまで1ヶ月ほどの違いがありました。そして、この記録は連続していましたので、同じ個体が同じなわばりを守り続けていたと推測しています。
 初鳴きの早さで個体識別ができるかも。

2012年1月 7日 (土)

いつの間にか都市鳥-エナガ

 今日、六義園でK上さんが、エナガが10羽いると教えてくれました。言われたところに行くと、少なくとも5羽を確認できました。写真は、そのうちの1羽です。

Longtailedtitrikugien

 昔、エナガに会えるところと言ったら日光や軽井沢。あるいは、高尾山、多摩丘陵といったところです。ところが、このところ都心での記録が増えています。いちばん、海に近いところで見たのは葛西臨海公園です。繁殖は、六義園の近くの小石川植物園で営巣を見ています。
 都市に侵入してくる鳥の特徴の一つとして、人を恐れないという習性が必要です。エナガは昔から近くにやってきて、その可愛い姿を見せてくれる鳥ですから都市鳥の資格は十分あることになります。
 六義園で過去に長期にわたって記録は、1983年12月10日~1984年1月29日の間の40日間、3羽が滞在していきました。今思えば、この28年前のエナガの記録が都市へ侵入してくる兆候の一つであったのかもしれません。六義園では、この後も記録はありますが、単独か2羽程度、それも数日でいなくなっています。今回のエナガの群れが六義園を気に入ってくれて長い間、滞在してくれると良いですね。

2012年1月 5日 (木)

不明の声はタヌキ

  今年の初記事に、通りすがりさんからコメントをいただきました。不明な声のひとつは「タヌキのラブコールだと思います。」とのこと。念のために、ググってみるとYouTubeの飼っているタヌキの動画がいくつもあり、声もアップされていました。まさに、これらのタヌキの声と一致。通りすがりさん、ありがとうございました。
 さらに、当日の音源を探したところ、もう一ヶ所に声が入っていました。近くには、録音機の前をガサゴソと音を立てて歩いて行く音も入っていました。これもタヌキでしょう。YAMAHA W24で録音。間を詰め、低音ノイズを軽減しています。



 今まで、長時間録音やタイマー録音をしてきましたが、タヌキの声が入っていることはありませんでした。おもに録音している日光も六義園もタヌキがいるのですが、鳴き声はキャッチすることはありませんでした。それだけ、あまり鳴かないということでしょう。コメントをいただいた通りすがりさんは観察中に聞いたとのこと。貴重な体験をされたことになりますね。
 実は、芝川第一調整池で録音した音源には、これ以外にも不明な声がたくさん収録されています。心当たりを検索したりCDを聞いて調べていますが、まだまだ解らない声があります。いかに自分が浅学不明であるか思い知らされます。それにしても、芝川は奥が深いところです。

2012年1月 4日 (水)

京都でオナガ!?

 関西の鳥友達が東京に来ると「オナガを見たい」と言われます。オナガは、長野から関東地方が分布の中心で西日本にはいない鳥だからです。私たち関東のバードウォッチャーがケリを見たい、カササギを見たいというのと同じです。
 ですから今、山手線の電車のなかの中吊り広告は?なのです。JRの「京の冬の旅」のキャンペーン広告です。携帯電話で撮影したので、見づらくてすみません。

Kyotoazurewingedmagpie_2

 女性の後ろにある絵には、オナガが描かれています。京都をアピールするはずの宣伝で、京都にはいないはずのオナガの絵を使うとは「なんだかなあ」と思ってしまうのです。
 実は、この絵は20年ほど前、やはりJR(国鉄だったかも)の京都の宣伝で使われていました。当時も、疑問に思ったのを覚えています。このオナガの絵は、尾の先の白い部分が描かれとてもリアルです。絵師は、実物を見て描いた可能性が高いと思います。オナガの姿は美しいのですが、声を鑑賞する鳥ではありません。そのため、飼われていた可能性は低いと思います。絵師は、どこで見たのでしょう。かつて、関西でも兵庫県などでオナガが生息していた記録はあることはありました。そのような、オナガが他にもいたのでしょうか。あるいは、絵師が江戸や信州の出身者、あるいは活動の場にしているということならば納得できます。
 それにしても、京都の宣伝ならば京都らしい鳥が描かれている絵を使ってくれたほうが、行く気になります。

2012年1月 3日 (火)

初六義園で初調査、初囀

 今日は初六義園、初調査です。K藤さん、K久保さん、A藤さんが同行。年を越したら葉が落ちてとても鳥が見やすくなりました。シジュウカラやメジロ、コゲラなどの姿が見えるようになりました。木の実はまだあるのですが、ヒヨドリが減っています。まだツグミは来ていません。それにも関わらず弱いながらもシジュウカラの初鳴きを聞きました。去年は、1月14日ですから11日早い記録です。また、過去のもっとも早い記録が1月5日(1986、1987)ですから、1月3日は新記録となります。寒いとはいえ、野鳥たちは春を感じていることになります。
 調査の後、六義園の鳥仲間はほとんどそろい、新年のご挨拶もそこそこに鳥を探します。K上さんとK村さんがシロハラがいると教えてくれました。このシロハラ、どんどん近づけるのです。このようにカメラ目線をくれるのですから、気にはしていると思い、止まりました。

Pale_thrush1

 ところが、食事を始めたのです。美味しそうに落ちているイイギリの実を食べています

Pale_thrush2

 この距離、わずか2mほどです。以前にも野鳥が近くなったという記事を書きましたが、昔はこんなことはありませんでした。シロハラやアカハラは雑木林の奥でカサコソと音を立てているのを、遠くから見るという出会いが普通でした。先輩バードウォッチャーが、関西の庭の餌台に来たシロハラの写真を見て「こんな近くで録れるのならば行ってみようか」と言っていたのを覚えています。それほど、シロハラがアップで撮れるなんて珍しかったのです。
 このシロハラは、ケガをしている様子はありません。餌に付いているわけでもありません。また、シロハラはハンターに追われる種類ではありませんので、ハンターの減少とは無関係です。どうして急に人を警戒しない鳥が増えてきたのでしょう。とても不思議に思います。

2012年1月 2日 (月)

初鳥見-芝川

 新年明けましておめでとうございます。
 今年も野鳥たちとの素晴らしい出会いをお祈りいたします。
 暮れから正月は、文庫本6冊になったスティーグ・ラーソンの『ミレニアム1-3』を読もうと準備をしていましたが、なんだか気ぜわしく時が過ぎていき、いまだ手を付けられないでいます。今年も、きっとこんな調子で過ぎていくことでしょう。
 今日は、K藤さんと芝川第一調整池で初鳥見です。去年の12月29日にタイマー録音をしかけておいた録音機を回収に行きました。今回は、YAMAHAのW24とOLYMPUSのLS-7の2台を投入。LS-7は、朝夕にタイマーを設定しました。
 今日は、その回収です。お昼頃まで風も弱く穏やかな天気。おなじみのチュウヒが舞い飛び、小鳥たちがアシの間を飛び交っていました。今日は、ホオジロ、アオジ、カシラダカ、オオジュリン、もしかしたらシベリアジュリンとホオジロの仲間の日でした。
 現在、データをチェック中です。今回は、いろいろな声が入っていて楽しいチェック作業です。まだ、全部は終わっていませんが、たとえばこんな声が入っていました。2011年12月30日午前5時42分頃、W24で録音、かなり加工編集しています。



 いったい何なのでしょう。鳥であるとは思いますが、何の仲間かまったく思い浮かびません。小鳥ではない感じはします。この近くにいつもいるのはオオバンですが、こんな可愛い声を出すものでしょうか。
 以前、鹿児島県で録音している方から「夕方の有線放送の音につられて、シマクイナが鳴いた」という報告をもらったことがあります。そんなことがあるのかと思っていましたが、今回、夕方の録音に入っていました。有線放送ではなく、どこかの工場のチャイムのようですが、それにつられて2種類の声が聞こえます。2011年12月29日午後4時、LS-7で録音、かなり編集加工しています。



 最初に鳴いているのは、初めて聞いた声です。クイナに近いのですが、確証はありません。細かく連続して鳴いている声は、カイツブリに似ていますが鋭さがありません。カイツブリが「キリキリキリ」と聞こえるのに対し「キュルルルル」と聞こえます。今まで何度か聞き、録音もしている謎の声です。ヒクイナの警戒の声にも似ていますが、シマクイナの可能性もあると思っています。
 新年早々、楽しい課題を野鳥たちからもらいました。今年もわくわくすることがたくさんありそうです。

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