『朝の小鳥』スタジオ収録の日
今日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。蒲谷鶴彦先生からこの番組を引き継いで5年半になります。いつも収録前は緊張した雰囲気でスタートしますが、終わればいろいろな話で盛り上がります。ときどき、蒲谷先生の思い出話を担当ディレクターのS木さんがしてくれます。S木さんは10年以上、先生と番組を作ってきた方だけに秀逸なエピソードをお持ちです。
たとえば、先生が風邪のためスタジオに来ることができなかったことがあったそうです。当時は、オープンリールです。テープをあらかじめ送ってもらい、いつものようにナレーションを入れました。鳥の声とナレーションが合っているか、念のため電話をかけスピーカーから鳥の声を流し確認してもらったそうです。ところが、電話の向こうで先生が「違っています」。なんと、テープを再生させる回転数がすべて違っていて鳥の声が皆、低い声になってしまっていたのです。オープンリールのテープの回転数は、3段階あるのですが、それを間違えて再生すればまったく違った音になってしまいます。現在では、MOにWaveファイルを書き込んで持って行きますので、今では考えられないアクシデントです。
S木さんも「今回は、なんでこんな低い声の鳥ばかりなの?」と怪訝な気持ちで収録していたそうです。もちろん、ナレーションは最初から録り直し。歴史の長い番組だけにいろいろエピソードがありますね。
私としては、いつもスタジオに先生がいらっしゃるつもりで番組を作っています。その蒲谷鶴彦先生がお亡くなりになり5年、月日の経つのは早いものです。先の日曜日がご命日でした。
2月のテーマは早春の鳥たちです。放送予定は次の通り。
2012年2月5日 ベニマシコ(埼玉県芝川調整池)
12日 キレンジャク(栃木県奥日光)
19日 カシラダカ(栃木県だいや川公園)
26日 ヒガラ(長野県中軽井沢)
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