『朝の小鳥』3月分スタジオ収録-300本目
今日の午後は、文化放送で『朝の小鳥』3月放送分のスタジオ収録でした。
3月のテーマは、早春のさえずりです。日光のキバシリから染井のカワラヒワまで、夏鳥が来る前にさえずる留鳥や漂鳥たちの歌声です。
この3月25日放送分のカワラヒワで、私がこの番組を引き継いでちょうど300回目となります。1年間は52週ありますから6年近く関わってきたことになります。しかし、蒲谷鶴彦先生の43年間14,000回のという記録には遠く及びませんし、私がいくら長生きしましょうとも、もうこの記録を塗り替えることはできません。
今日も、ディレクターのS木さんとアナウンサーのI川さんとも話になったのは、毎日放送していたときの状況です。初期の頃は、毎日放送していました。そのため、スタジオ録りは基本週1回となります。現在の月1回の収録でもけっこう忙しいのですから、これが毎週なんて考えられません。毎日放送している、スタジオでシナリオを読むだけの番組はいくつもありますが、『朝の小鳥』は実際に野外で録音して来た野鳥の声が必要なのですから、かなりハードスケジュールだったはずです。それが、今となってはどのように作っていたのか解らないのです。
私が蒲谷先生からかろうじて聞いていたのは「とにかく出かけていって録音し、家に帰ってきて音の編集とシナリオ執筆、そしてスタジオ収録を繰り返し、休む暇がなかった」とのこと。その間、番組に穴を開けることがなかったのですから凄いものです。
そのため、北海道の取材旅行では天候悪化で予定していた列車が運休してしまったため、遠回りして帰ってきたなどの武勇伝があります。実際は、開通を待っていてもそう変わらなかったそうで、帰れないとなると焦ってしまって現状判断を誤ったとおっしゃっておりました。そのよう緊張感のもと、番組作りをしていたことになります。
300回目という節目を迎え新たな気持ちで、これからもより良い番組にしていきたいと思います。ご支援よろしくお願いいたします。
さて、3月の放送予定は次の通り。
2012年3月4日 キバシリ(栃木県日光)
11日 ルリビタキ(栃木県霧降高原)
18日 ウグイス(兵庫県播磨)
25日 カワラヒワ(東京都染井)
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