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2012年2月

2012年2月29日 (水)

スワロフスキー野鳥ステップアップ塾終了

 去年の10月から月1回講義を行ってきたスワロフスキー野鳥ステップアップ塾、最終回となりました。本日は、得意のカラスの話で最後をしめました。
 講義を終わっての質問コーナーで「ハシボソガラスが集団で1羽のハシボソガラスをいじめていた。そのようなことがあるのか?」という質問をいただきました。この会場に来る途中のことで見て来たばかりの話。1羽が数羽から執拗につつかれていたというのです。また、会場にいたスワロフスキーのT本さんも以前、同じような行動を見たと言われ、やはりハシボソガラスだったとの報告もいただきました。
 私は、ハシボソガラスを見る機会が少ない環境に住んでいますので、このような事例は見たことはありません。私が見ているハシブトガラスでは、身体をぶつけ合ってのケンカを見るのは1年に1回あるかないかです。たとえば、空中で絡み合って地面に落下して離ればなれになってケンカは終わりというのを見たことがありますが、1対1であっという間に終わりました。長時間のケンカ、さらに1羽が複数羽が攻撃するのは、ハシブトガラスでは見たことはありません。慶応大学の伊澤先生は、飼育下のハシブトガラスではケンカをして強弱がわかると2度とケンカはしなくなったと報告していました。
 ハシブトガラスの場合、勝敗が決まれば”参りました”というサインがはっきりと出し決着が付くのかもしれません。ハシボソガラスは、そのサインが明確でないために、ケンカが長引くのではと、今日は答えました。ただ、これはあくまでも推測です。
 また、ケンカの原因がわからないのでなんとも言えない部分もあります。ケンカのネタがたとえば、雌の取り合いのようなものであれば、根が深く長引きますし、食べ物ならば簡単に決着が付く(お腹の空いている方が勝つ)と思うのです。
 いずれにしても、カラスが騒いでいると見過ごすのではなく、ケンカの様子まで観察されるようになった受講者の方は、野鳥を見る目がステップアップしてくれたことになります。
 受講者の皆さま。長い間お付き合いいただき誠にありがとうございました。

2012年2月28日 (火)

H川さん来訪-日本産鳥類文献リストの完成

 今日、大阪のH川さんが来訪されました。
 H川さんは、退職後の趣味として日本の鳥に関する本のリストを作るという作業をされていました。そのリストが完成し、印刷物としてまとめるため、寄稿して欲しいとの依頼です。
 私も拙著の『野鳥を読む』(1994・アテネ書房)の制作にあたって、約1,700冊のリストを作り本文の執筆にあたりました。この時のリストは、私の蔵書を中心に清棲図鑑などの文献リスト、山階鳥類研究所の蔵書リストを参考にて作ったデータベースです。そのため、現物を見ていないタイトルもたくさんあり、不備がけっこうありました。
 ところが、H川さんはリストの制作に当たっては現物を確認するというこだわりを持って作業にあたりました。現物を見るためには、全国の図書館や博物館を回らなくてはなりません。そのため、自動車に寝泊まりしながら、全国の鳥関係の本を探す旅をされたのです。現物を見た証拠に表紙、目次、奥付をスキャニングしています。そして、このリストはなんと14,000タイトルにおよぶとのこと。凄いものです。
 「8年かかりました」と、苦労話を楽しそうにされるH川さんと、鳥の本について語り合うひとときは至福の時でした。今まで発行された鳥関係の本は我々の財産である、これを生かしてこそ野鳥たちのためになる、こうした人のやらないことをやらなければ未来はないというのいうのが、図らずも2人の共通認識であることがわかりました。そして、この財産が、今あまり生かされていないことを懸念しています。
 ただ困ったことがあります。以前、H川さんが我が家にお出でになったのは6年前、蔵書をスキャニングさせて欲しいということで、段ボール箱5,6個分の本をお貸ししました。数ヶ月後、返却されたのですが、この本の段ボール一箱分くらいがどうしても本棚に入らなくなってしまいました。そのため、床に積んで置いたらそれが”核”となって本の山ができ、それが今では壁になってしまったことです。
 リストの印刷完成は、5月頃とのこと。楽しみです。

2012年2月27日 (月)

ちょっとミレニアム気分-堀内讃位コレクションの発見

  一昨年「堀内讃位を探せ」と題し、堀内讃位(1903~1948)の写真コレクションが行方不明になっていることを記事にしました。堀内讃位は”ほりうち さんみ”と読みます。堀内は、日本の伝統狩猟を写真によって記録し続けました。また、戦前の日本野鳥の会の発展にも寄与しています。いわば、日本の鳥学史に足跡を残した一人です。
 記事は、このコレクションの行方をバードフォトアーカイブの塚本洋三さんが、捜していますという内容です。その後、塚本さんから堀内コレクションがめでたく発見されたと報告がありました。さらに、コレクションは山階鳥類研究所に所蔵されることになりましたので、お知らせいたします。詳しくは、バードフォトアーカイブのWebサイト、下記URLをご覧ください。

2011 Dec. 堀内讃位の写真資料“追っかけ”クロニクル(1)
http://www.bird-photo.co.jp/2_day_2011.html#Anchor-BP-5593
2012 Jan. 堀内讃位の写真資料“追っかけ”クロニクル(2)
http://www.bird-photo.co.jp/2_day.html

 ところで正月に読もうと思っていた『ミレニアム-ドラゴン・タトゥーの女』を読了しました。この物語では、インターネットを駆使して情報を収集し謎を解き明かすという縦糸があります。それに、過去のモノクロ写真から犯人のヒントを見つけ出すエピソードが横糸としてあります。
 塚本さんのクロニクルを読むと、小説のように面白くわくわくさせられます。インターネットと残された写真というわずかなヒントから謎を解いていくのはサスペンス小説と同じです。小説では殺人犯ですが、こちらは鳥学史上、有数の財産とも言えるコレクションの発見となりました。

2012年2月26日 (日)

ムクドリの部分白化-六義園

 先週あたりから六義園の芝生にムクドリが戻ってきました。2羽が4羽になり、今日は8羽ほどになりました。そのなかの1羽が頭が白く、まるでギンムクドリのようです。

Whitecheekedstarlingsiromuku
 

 撮った写真の頭だけトリミングして「六義園でギンムクドリ」とブログに書いたら、500人くらい来るだろうなと六義園の鳥仲間と盛り上がりました。
 スズメなどで頭だけ白くなる部分白化が知られていますので、これも同じパターンなのでしょう。ところが、このムクドリはとても警戒心が強く近づくことができません。人が来るとすぐに木の上に逃げたり、中之島に行ってしまいます。写真を撮るのに苦労をさせられました。
 このムクドリ、六義園の鳥仲間から”白無垢”と名付けられました。

2012年2月25日 (土)

コノハズクはデュエットをするか

 日光野鳥研究会の新年会は、タダの飲み会ではありません。普通2次会になると飲むだけですが、高度な発表があったりして素面でないと貴重なネタを聞き逃してしまいます。すでにいろいろなネタを忘れてしまっています。ふと、思い出したのは日光のライチョウの記録を調べていたときです。
 今年の発表のなかでA部さんがコノハズクとヨタカの声の話をしてくれました。いずれも夜の鳥ですから、観察がしづらく検証の難しい鳥たちです。この中で、コノハズクの「ブッポウソウ」と聞こえる声は、雌雄がデュエットをしていることはないだろうかという課題を投げかけられました。コノハズク、昔はブッポウソウがそう鳴くと思われていたわけで、どこかでブッポウソウがデュエットしているという説を読んだ記憶がかすかにあったのですが、思い出せませんでした。
 ところが、日光のライチョウの記録を調べるために矢沢米三郎・著『雷鳥』(1929・岩波書店)を見ていたら面白い記述を見つけました。この本は、かなり初期の鳥の本です。日本の鳥の本では、100冊にも満たない頃に発行されたものです。それだけに、タイトルはライチョウになっていますが、ライチョウの記述は、110 ページの内の47ページにすぎません。残りは、ブッポウソウと信濃希産鳥類のリスト、信濃希産高山蝶のリストなのです。当時は、100ページを埋めるほどのライチョウの記録がなったことになります。
 ところで、このブッポウソウの項の文献に『通念集』に「雄「仏法」と鳴けば、雌「僧」と声をあわするなり」と書かれています。同様に、『倭訓栞』には「夜陰に雄「仏法」と鳴き、雌「僧」と鳴く也」とあります。
 『通念集』は寛文12(1672)年、『倭訓栞』は安永6~明治20(1777~1887)年に成立した辞書と百科事典の間のような書物です。どちらも有名な文献なので『倭訓栞』は『通念集』の記述を踏襲しているのかもしれません。
 フクロウ類のデュエットでは、シマフクロウが有名です。雄が「ブフォ」と鳴き雌がすぐに「ウー」と鳴くので、「ブフォウー」と一つの声のように聞こえます。次のとおりです。



  私が録音したときは、これを30秒くらいの間を開けて1時間以上鳴き続けていました。これを毎日、朝と夕方にやるのです。これは、なかなかたいへんな作業ですが、これができるほど雌雄の結びつきが強いわけです。ときどき雌が先にないてしまったりします。最後は、雄だけの声で雌が「もういいや」と止めた感じでした。これと同じことをコノハズクがやるのでしょうか。
 コノハズクの声は、このような感じです。



 シマフクロウに比べれば、とてもテンポが速いのです。ただ、鳴き続けるのは10分くらい、長くても20分ほどですから、可能といえば可能でしょう。
 シマフクロウの声は、知らなければ1羽の鳥が鳴いているように聞こえるはずです。これを発見した人は凄いと思います。コノハズクがデュエット鳴きをすると言っている『通念集』と『倭訓栞』では姿はブッポウソウの記述です。ですから、鳴いているのを見ているとは思えません。しかし、何か根拠があるはずで、これも今後の課題です。
 毎度のことながらA部さん、ネタの提供ありがとうございます。

2012年2月24日 (金)

『野鳥』誌連載、再開

 日本野鳥の会発行の雑誌『野鳥』で「野鳥の声を聴く楽しみ」と題し野鳥録音の方法を連載してきました。予定では、江戸家猫八さんとの対談+7回で完結するはずでした。好評につき、というか編集者のSさんとスポンサーのYAMAHAさんが乗ってくれて、あと3回追加となってしまいました。おかげで、書きたかったことで抜けていた話を書くことができました。
Yatyomaga1

 日本野鳥の会会員の方は、今日あたり3月号が届いていると思います。連載、再開しておりますのでお目通しいただければ幸いです。また、現在5回目までと番外編は、日本野鳥の会のwebサイトで読むことができます。未読の方は、下記URLにてご覧いただければと思います。
   http://www.birdfan.net/fun/matsuda_song/index.html

2012年2月23日 (木)

雨のなかの自然観察会-丸の内さえずり館

 今日は、「丸の内さえずり館」の自然観察会でした。そうです。この雨の中での観察会です。担当者のF沢さんによると「もう10年近くやっているけれど、雨にあったのは2回だけ」とか。3回目に遭遇してしまったことになります。それに加え、去年江戸家猫八師匠と出演したNHKの『ゆうどきネットワーク』の取材もあるとのこと。中止にすることもできず、決行いたしました。
  きっと参加者も来ないだろうから、関係者だけでバードウォッチングをしているシーンを撮ってもらえれば良いと思って、現場の馬場先門に行きました。雨は本降りの上、お堀にはキンクロハジロがいるだけです。雨、寒い、鳥がいないという3重苦のなかの自然観察会の開催です。
 ところが、集合時間になるとなんと16人の方が集まってくれました。ちょうど、お堀の四阿に入れる人数です。雨宿りをしながらのバードウォッチングですが、雨ならではの「鳥はなぜ雨のなかでも大丈夫なのか」からはじまって、丁寧にじっくりとお話しをすることができました。
 ここで、キャスターの出田奈々さんが参加し、双眼鏡の使い方から鳥の見つけ方まで、バードウォッチングの基礎をレクチャーしました。なかなか、カンの良い方であっという間に双眼鏡の視野に鳥を捕らえるコツを覚えてくれました。
 幸いなことに、12時を過ぎた頃から雨は小降りになったので皇居前広場のほうへ移動。今年は少ないと言われているツグミが、数羽見られて、例年どおりの数となりました。ここで雨が上がり、今までおとなしくしていた鳥たちが急に活動を始めるという瞬間を体験することができました。なかなかこうした体験はできませんね。
 今日取材した「ゆうどきネットワーク」は、3月2日午後4時50分~6時に放送予定です。丸の内の話題のなかの一つとして紹介されます。ですから、さえずり館ネタは数分たらずですが、雨のなかで苦労した取材だけに多くの方にご覧いただければと思います。ただし、事件事故により放送内容が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

2012年2月22日 (水)

写真を撮られる-写真集『浦廻』

 Facebookのお友達になったばかりの谷津干潟観察センターのS原さんから、最近出版された写真集『浦廻』のなかに谷津海岸の写真があり、そこに私らしい者が写っていると情報をいただきました。
 添付されたページのコピーには「1976 バードウォッチングがはじまる」というキャプションが付いています。後ろに松林が写っていることから、谷津遊園側であることがわかります。堤防に腰を下ろして望遠鏡を覗いている私らしい者とそばにたたずむ女性、そしてこの2人を珍しそうに見ていく後ろ姿のアベックが写っています。
 今日、出かけたついでに八重洲ブックセンターにてこの写真集を購入し、じっくりと見ることができました。写っていたのは、私でした。当時は、ハンティングをかぶりM-65フィールドジャケットを着ていました。そして、望遠鏡はコーワのプロミナー+スリックのマスター三段デラックス、まだニコンがフィールドスコープを出す前の定番装備です。
 問題は、横にいる女性。長い毛糸のマフラーに膝まであるゴム長靴を履いています。これは、まごうことなくカミさんでした。ちょっと「ホッ」といたしました。
 この写真を撮られたのには、二人とも気がつきませんでしたね。当時は、谷津干潟という名称はなく大蔵省水面と呼んでいました。谷津干潟で鳥を見るためには、京成線「センター競馬場(現在の船橋競馬場)」で下車し若松団地までバス、そこから大きく回り込んで海まで歩き、現在の谷津干潟自然観察センターがあるあたりまで行きます。というのは、こちらのほうが光線がよく、鳥がよく見えたからです。また、谷津干潟の両端に海に向かって水路があり、それを越える橋は海辺まで行かなくてはならないかったのです。そのため、ポイントに着くのは昼頃となるのが普通でした。今思えば、ずいぶん歩いたものです。ですから、写真のように谷津遊園側から見ているというのは、ちょっと時間ができたから立ち寄ったからでしょう。
 今では、谷津干潟に行けば常連をはじめ何人ものバードウォッチャーに会います。珍鳥が出れば500人は集まることでしょう。しかし当時、谷津干潟で他のバードウォッチャーに会うことはありませんでした。谷津干潟の鳥を独り占め、いや二人占めできたのです。それだけに写真に撮るだけの価値のある風景だったのでしょう。同時に、不思議そうな目で見ていくアベックの気持ちもわかります。
 S原さん、情報ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたいます。

タイトル:金瀬胖写真集 浦廻うらめぐりCHIBA1976-2009
装丁:A5版224ページ
出版社: 現代写真研究所出版局; A5版 (2010/4/10)
ISBN-10: 4903564053
ISBN-13: 978-4903564050
発売日:2010/4/10
価格:2,730円
 アマゾンのURLは下記。
http://www.amazon.co.jp/%E9%87%91%E7%80%AC%E8%83%96%E5%86%99%E7%9C%9F%E9%9B%86-%E6%B5%A6%E5%BB%BB%E3%81%86%E3%82%89%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8ACHIBA1976-2009-%E9%87%91%E7%80%AC%E8%83%96/dp/4903564053

2012年2月21日 (火)

マガンはディスプレイをするか

 六義園は、サービスセンターの建て直しのために24日まで正門が閉まり、染井門のみの開門となっています。染井門から入ると裏口から入るようで、いつもとは違った感じです。鳥のほうも違った感じがすると思ったらツミがいました。このツミは、次に出現したオオタカに追われて出てきたものです。ハシブトガラスが騒ぎ、園内が一時は騒然といたしました。
 それにしても今日は暖かでした。池の辺にたたずむと、ぽかぽかしてきました。そのせいか、今日はカルガモがさかんにディスプレイをしていました。



 「グゲゲ、ピッ」というのが、ディスプレイの時の鳴き声です。
 この間、日光で久しぶりにTさんと居酒屋へ。いつもネタを提供してくれるTさんですが、この日のネタは「マガンはディスプレイをするか」です。するのならば録音してみたい声です。伊豆沼や蕪栗沼で、マガンの大群を見ています。しかし、ディスプレイらしい行動は見たことはありません。マガンもさることながら、ヒシクイもないですね。さらに、オオハクチョウ、コハクチョウもそれらしい行動を観察した記憶がありません。
 カモ目の小型の種類であるカモ類はそれぞれ特徴的なディスプレイの儀式をしますが、大型のガン類はどうなっているのでしょう。
 ネットで調べて見たら、”Handbook of Waterfowl Behavior”という論文を見つけました。下記の長いURLです。PDFファイルで読むことができます。
http://digitalcommons.unl.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1010&context=bioscihandwaterfowl&sei-redir=1&referer=http%3A%2F%2Fwww.google.co.jp%2Furl%3Fsa%3Dt%26rct%3Dj%26q%3Dwhite-fronted%2520goose%25E3%2580%2580courtship%26source%3Dweb%26cd%3D4%26sqi%3D2%26ved%3D0CEsQFjAD%26url%3Dhttp%253A%252F%252Fdigitalcommons.unl.edu%252Fcgi%252Fviewcontent.cgi%253Farticle%253D1010%2526context%253Dbioscihandwaterfowl%26ei%3D1zRDT-6VHNGImQX8oPnOBw%26usg%3DAFQjCNH13cyoYisb2uXFKWWSfXZYduaGHg#search=%22white-fronted%20goose%20courtship%22
 これによると、ディスプレイはあります。ただ、カモ類のような奇妙な行動をするのではないようで、雌雄がいっしょに首を伸ばしたりする程度です。これは、万単位の群れでいるマガンでは気がつかない行動です。
 マガンのディスプレイ、今後の課題として、とっておくことにします。

2012年2月19日 (日)

奥日光でスノーシュー

 週末は、日光でした。今日は、日光野鳥研究会のスノーシューによる自然観察会です。湯滝から泉門池の間を一周しました。例年に比べて積雪は少なめ。ところどころササが頭を出しています。雪はしまっていたので歩きやすく、コンディションはまずまず。気温はマイナス8度。しかし、歩いているとぽかぽかしてくる感じです。

Snowshe2012
  いつもは、歩くことのできない森のなかを歩けるのがスノーシューの楽しみです。今日は、キツネやリス、ウサギの足跡も多く、冬ならでは自然観察を楽しみました。鳥の方はゴジュウカラがさえずり、ヒガラやコガラは追いかけ合いが見られ鳥たちはもう春のモードでした。
 面白いのは、ツグミがいたことです。合計すれば10数羽、今までほぼ毎年、この季節に戦場ヶ原を歩いていますが、こんなにたくさんのツグミに会ったことはありません。奥日光では、ツグミは渡ってきたばかりの秋と渡り去る春の鳥、旅鳥なのです。それが、厳冬期のこのシーズンにいるのは珍しいことです。
 以前も記事にしたように今冬のバードウォッチャーの挨拶は「ツグミがいませんね」です。なかには放射能の影響、あるいはこれからまた地震が起きるからといったトンデモ発言も聞きます。ところが、ツグミはいるところにいるようです。鳥が減った増えたの話は軽々に言えませんね。

2012年2月17日 (金)

こだわりのサングラス

 以前、日光で雪の中でサングラスを忘れたら、まぶしくてまぶしくて目を開けてられなくなりました。無理に開けると吐き気がするほど。これには困りました。雪の中ですから足元が悪く目をつぶってなど歩けません。森の縁まで行って、木肌を見ては目を休めて歩くというていたらく。どうも年取ってくると瞳孔が閉じなくなるようです。若い頃は伊達でサングラスをかけていましたが、今では必需品となりました。
 ということで、BIRDER誌3月号の特集「バードウォッチャー図鑑」でも、サングラスを紹介いたしました。お気づきの方はすでに気がついていると思いますが、誤記がありました。校正ではサングラスの品名と「わずか12g」がイヤーフォンのキャッチになっていたので指摘しましたが、「わずか12g」がイヤーフォンにまだ残ってしまいました。あまりの軽さにサングラスの数字だとは思わなかったようです。
 伊達にサングラスをかけていた頃は、もっぱらレイバンのクラシックなタイプを使っていました。金縁、垂れ目、緑のグラス、巻ツルタイプです。レイバンは、見た目ほど強くなくすぐに本体とツルと間のネジがダメになってしまい、もう10個以上使い倒し、現在も3個持っています。
 BIRDER誌で紹介したのは、オーストラリア製のSilhouetteというメーカーのM8568 6127というモデルです。

Sunglasses

  売りはとてつもなく軽いこと、着けているのを忘れます。きっと疲れていたらサングラスをしたまま顔を洗ってしまうことでしょう。そのわりには丈夫というのが売りです。去年の秋に購入、例によってかなり荒い使い方をしてますが、壊れていません。
 そして、何よりも格好いい(と思っています)。実は、このサングラスを見つけたのは海外ドラマ『CSI:マイアミ』の主人公ホレイショ・ケインが使っていたからです。ホレイショ・ケイン+サングラスで検索しただけで、モデル名が出てきてメーカーを探し当てることができるほど有名なのです。ドラマで使われたため、引き合いが増え復刻したモデルでもあるのです。
 気になるお値段ですが、日本のサイトでは3万数千円のものが アメリカの通販サイトでは1万数千円で、税金+送料を足しても2万円たらず。レイバンと変わりませんでした。
 TV画面の中では小柄見えるホレイショ、きっと顔も小さいだろうと思いました。しかし、顔が大きくてグラスも大きかったらという心配をしましたが、私の顔に違和感なく合いました(と思っています)。
 これでクールなホレイショ・ケインのように野鳥を見ることができるはずです。

2012年2月15日 (水)

バードウォッチャー図鑑-BIRDER誌3月号

 この前、取材を受けたBIRDER誌が送られてきました。

Birder201203_2

 私が登場するのは、メインの特集のバードウォッチャー図鑑です。野鳥の図鑑ではなく人の図鑑です。ベテランのバードウォッチャーの方々が、どうして野鳥に興味を持ち始めたのか、今どんな道具を使っているのかを紹介。これを読者の方に参考していただいて、よりバードウォッチング生活を豊かにしてもらおうという企画です。鳥が主人公のBIRDER誌で、人が記事になる企画は珍しいですね。それだけに編集者の方も苦労されたことと思います。書店で見つけたら、どうぞご覧いただければ幸いです。
 ところで、この企画を依頼されたとき、一抹の不安がありました。もし、私がいちばん年寄りだったらどうしようというものです。蓋を開けたら、叶内さんと小宮さんが私より年上のはず。ちょっと安心いたしました。

2012年2月14日 (火)

霜ばしらを食べる

 先日の足立自然にふれあう会の舎人公園自然観察会で、霜ばしらが話題になりました。都会では本当に少なくなったというところから、カミさんが植物のシモバシラを高尾山で見てきた話となり、そして「お菓子の霜ばしらがあるのをご存知ですか?」と話題が広がりました。私は、霜ばしらというお菓子は知りませんでした。「それならば」と、N本さんからお菓子の霜ばしらが届きました。

Simobasira

 霜ばしらは、宮城県仙台にある老舗のお菓子屋さんの製品でした。霜ばしらだけに冬季限定のお菓子で、このシーズンしか味あうことができない貴重なもの。金属製の缶を開けると、落雁粉のなかにぎっしりと砂糖でできた霜ばしらがつまっていました。写真は、かなり霜ばしらを食べてしまってから撮影しています。それだけに、本物の霜ばしらのように見えませんか。
 大きさは3cm×2cmほど、厚さは5mmくらいです。手に取ると今に壊れそうで、霜ばしらそのもののようです。口に入れるとふわっと溶けていきます。これまた霜ばしらを食べたら、こんな感じで溶けていくのではないかという感じです。砂糖でできていますから甘いことは甘いのですが、とても上品な甘さ。いくつでも食べられます。
 和菓子は、日本の自然をモチーフにしたものが多くあります。生き物から風景まで、形や色、そして味をイメージさせます。この霜ばしらは、形はとてもリアル、味は霜ばしらをイメージできる繊細な感じがしました。
 N本さん、ごちそう様でした。
 ご興味のある方のために、メーカーのURLを下記に。
  http://tamazawa.jp/body_products_shimobashira.html

2012年2月13日 (月)

風車のノイズ

 今回、久しぶりに千葉県銚子に行って感じたことのひとつに風力発電の風車が増えたことです。丘の上から海岸まで、どちらを向いても大きな風車が目に入ります。原発無き後の自然エネルギーの一つとして注目の風力発電ですが、私は鳥の領域に入り込むこの構造物が嫌いです。
 なにしろ風景を損ないますし、そしてこの音。凄い音を発生することを今回、改めて知りました。
 試しに録音をしてみました。録音したのは、海岸にある風車です。風車との距離はおよそ30m、録音機はソニーのPCM-D1です。音源は、何の加工もしていません。そのままです。



 このときの気象概況では風速は8m、強弱がありますので5-10mと言った印象でした。体感的には海辺ではよく吹いているやや強めの風です。ですから、ここではいつもこのくらいの風が吹き、この程度の音を立てていることになります。
 音域を見ると、150~300Hzに音の中心があり、4000Hzあたりまでの高めの音も出しています。低音に高音が加わって、かなり不快な音になっていることがわかります。
 現在、銚子にはこの風車を海上に作る計画があると聞いています。海上では、この音が陸まで聞こえてくることは少ないでしょうが、海鳥たちに被害が生じることは間違いありません。いずれにしても、電気をビカビカ消費するライフスタイルをどうするのか、考えるのが順序だと思いますが・・・

2012年2月12日 (日)

銚子でカモメウォッチング

 週末は、千葉県銚子でした。兵庫県でお世話になったヒクイナのW辺さんがお出でになるというのでご案内方々、出かけました。銚子はいつでも行けるけれど、なかなか行かないところです。このような機会がないと足が向きません。
 W辺さんをご案内して差し上げようと思ったのですが、レンタカーでご案内いただいた上に、カモメ類の識別はWさんはじめ、同行されたK島さん、H田さん、O谷田さんに教えてもらう始末。W辺さん、ありがとうございました。また、お会いした皆さん、お礼申し上げます。
 今やカモメウォッチングは、野外識別の昇華であると思いました。いわば、カモメウォッチャーは、野外識別の限界に挑戦する強者たちではないかとも思いました。というのは、標本、あるいはDNAを採取できれば種を同定することができます。しかし、野外で自由に動き回る鳥の特徴を確認して種を決めるのは、カモメ類のような鳥では至難の業です。これには、野外での観察眼はもとより資料の探索、かさねて分類学の知識がないとできないのです。単に図鑑に書いてある珍鳥を照らし合わせて、確認するだけの今までの珍鳥ウォッチングではありません。カモメ類は変異もあれば交雑もあり、一筋縄ではいかないグループなのです。
 彼らの会話を聞いていると知識と知識をぶつけ合い議論して結論に近づけます。図鑑だけではなく、最新の論文の記述まで知っていないとこの議論に加わることができません。昔の野外識別のように「誰々が言ったから○○だ」という感性の識別ではなく、科学的な識別なのです。野外で見た情報と知識といった客観的な事実の積み重ねが、種を決定させます。そのため、もちろんわからない個体もいくつもいました。○○という特徴が確認できなければ、それは認定できないという正直な結論です。私は、彼らの結論が出るのを待って確認するというていたらくでしたが、勉強になりました。
 録音的に銚子は難しい場所です。船舶の騒音が雰囲気の音にならず騒音としかなりません。また、車の音や波音、風音と騒音だらけの場所だからです。それだけに野外識別同様、いろいろ挑戦したいところでもあります。今回、ウミウの初録りできました。ウミウは、録音の難易度のとても高い鳥なのです。繁殖地の録音は、断崖絶壁ですから近づくことはできません。仮に近づけたとしても岩礁の波音が凄いでしょう。越冬地も断崖ですから、近づけません。今回、堤防に並ぶウミウを発見。均等に並んだウミウたちですが、ときどきその均衡が崩れるとケンカして鳴きました。距離は50mも離れていたでしょうか。風と波音のなか、ここまで加工しました。録音は、ソニーPCM-D1です。

 聞いた印象も含めて、カワウとはかなり違います。同じような「グゲゲッ」と言った声なのですが、濁り方が異なります。いわば、カタカナで書けば同じ「ガアガア」になってしまうハシブトガラスとミヤマガラスの違いと言ったら良いでしょうか。

2012年2月10日 (金)

ガイドをガイド-六義園

 今日は、六義園の庭園ガイド(六義園ガイド倶楽部)の方々のバードウォッチング研修会でした。寒い日でしたが15名の方が参加。ボランティアガイドの方々は六義園の歴史や来歴については詳しいのですが、野鳥や自然については未知の世界。そのため皆さん、熱心に聞いていただきました。バードウォッチングは初心者の方ばかりなので、鳥を見つけるのは難しいと判断して、誰でも見ることができる池のカモ類やカラスのネグラや巣、江戸時代と鳥の話などをしながらの探索です。
 また、今日はウメの開花の初認日となりました。六義園でもっとも早く咲く藤代峠のウメの花が数輪咲いていました。そして、シジュウカラがさえずり、追いかけあうなど、春の息吹をそこかしこに感じることができた観察会となりました。
 ほぼ池のまわりを1週しただけなのですが、あっという間に2時間半たってしまいました。丁寧に生き物たちとその息吹を見ていくと、いくら時間があってもたりません。その後、心泉亭でバードウォッチングの方法と日本人の動物観について30分ほど解説して、お昼となり研修は終了いたしました。
 参加者の皆さんが、今日の経験を生かして、庭園ガイドをしていただければと思います。
 なお六義園の庭園ガイドは、土日祝日の各日午前11時と午後2時に実施しています。この時間にサービスセンター前に集合すれば、腕章を付けたガイドの方がいらしゃいます。行程は約1時間、無料ですので機会がありましたらぜひ参加してみてください。

2012年2月 9日 (木)

カラスの古巣チェック-六義園

  今日は、六義園でハシブトガラスの巣を調べました。基本的には、去年作られた巣は撤去されていますが、落とせなかった巣と作り直しされた巣を繁殖が始まる前にチェックをしておきます。今年、新しく作られる巣と区別するためのチェックです。
 ところで、落とせなかった巣は2個、作り直しされた巣は3個ありましたが、今日のチェックでは、作り直しされた巣の内2個が残っているだけでした。そのうちの一つです。

Crownest2011

 ところで、この巣に気がついたのは去年の暮れのことです。実は、この巣は家のベランダから見える位置なのですが、気がつきませんでした。隣の住人が教えてくれて、わかったのです。私とカミさんはカラスが巣を作っている頃、毎日夕方にベランダでビールを飲んでいるはずなのです。ですから、巣作りや巣ごもりをしていれば気がつかないわけがないです。いかにハシブトガラスが、そっと巣作りをしているかおわかりいただけると思います。
 今日のチェックは、念のためです。しっかりと残っている巣でも、営巣が始まれば無くなります。今のところ、ハシブトガラスが同じ巣を続けて使った例は記録していません。ハシブトガラスが同じ巣を使わないと話すと、意外に思われる方が多いようです。枯れ葉が落ちて巣が見えるようになると、巣落としをしようとするのは、どうもカラスは同じ巣を使うと発想してのこと。なんとも、ムダな作業です。
 ただし、去年の残った巣の材料を使って次の巣を作るようで、けっきょくは古い巣はなくなってしまいます。古い巣から巣材を持ち去るところを観察していますし、マークを付けた針金ハンガーが年を越えて、使用されているのを記録しています。ハシブトガラスは、巣材をリサイクルするようです。
 リサイクルするとは言え、巣材はいくらでもあるのですから、古巣の巣落としはあまり意味はないと思います。

2012年2月 8日 (水)

バイノーラル録音の制作

 今日は、バイノーラル録音のための工作をしました。家にはろくな工具や材料がないので、昨日一昨日と池袋の東急ハンズに通いました。隙間を詰めるための紙粘土、穴を開けて削るためのヤスリと工作をするたびに無いものが出てきて、毎日池袋に行くはめになりました。今日は、マジックテープを買いに行きました。
 ダミーヘッドを三脚に付けるための工作は意外と簡単にできました。ちょうどマネキンの下に開いている穴にトモカ電気で買ったカメラ三脚用とマイク用のアダプターが入ります。ちょっと緩かったので奥に紙粘土を詰めアダプターのまわりにガムテープを撒いたらぴったりと入り、固定できました。
 マネキンはマイクの間隔を保つためのものと割り切り、イケメンの顔をそこねないで作ろうというコンセプトです。このダミーヘッドには、すでに月之座さんから松田亭志ん鳥と名前をいただいておりますから、なおさらです。そこで、古くなったヘッドフォーンにマイクを仕込み、そこに耳を付けることにしました。

Makebinral1

 まず、ヘッドフォーンの中身を抜きマイクが通る穴を開けます。先輩のkokekokkoさんによると、ダミーヘッドに人の頭と同じ密度がないと響きが違うとのこと。そのため、kokekokkoさんは頭の中身の発泡スチロールを取り出し、砂を詰めています。マネキンの頭をいじらないため、空になったヘッドフォーンの中に紙粘土を詰めて、振動を抑えることにしました。粘土のマイクの間には、先日買ってきた耐震器具に付いていたスポンジがちょうど良い感じで使えました。耳の穴明けも彫刻刀で簡単にでき、そこからマイクを出すことができました。
 ところが、問題なのは耳をヘッドフォーンに付ける方法です。予定では、マジックテープで付け、取り外し可にしようとしたのです。ところが、テープの粘着面が耳のシリコンと相性が悪く、まったく効かないのです。突き出したマイクによって耳はかろうじて付きますが、いかんせん見た目が悪いのです。耳を付ければどうせ見た目は悪いのですが、なんとか工夫したいと思います。最悪、ネジで留めることになるかもしれません。
 このように、バイノーラル録音の準備に焦り始めたのは、kokekokkoさんがアップした音源を聞いたからです。先週、インフルエンザに罹ったkokekokkoは家でもくもくと音源の整理をしてご自身のサイトにアップされました。皆さんもぜひ聞いてください。また、できる限り良いヘッドフォーンで聞いてください。この録音を聞いたら、皆さんもきっとバイノーラル録音をやりたくなりますよ。目をつぶって聞くと、鳥の鳴いている方向がはっきりとわかるのです。
 http://nikkotoday.com/sounds/
 Newのマークが点滅している種類にバイノーラル録音の音源があります。そのうち、ダミーヘッドのマークの付いた音源のmp3のアイコンをクリックすると聞くことができます。私のとくにお気に入りは、オオルリです。

2012年2月 7日 (火)

思い出のコダックカメラ

  アメリカのコダック社が破産したとのニュースには驚きました。
 私が最初に手にしたカメラは小学生の時に伯父からもらったコダックのカメラでした。そして、フィルムカメラ時代は、モノクロはトライX、カラーになればエクタクロームやコダクロームと、フィルムでずいぶんお世話になったものです。その会社が無くなるなって、一抹の寂しさを感じます。
 最初のカメラを手にしたのは1960年代です。カメラのない家もあった時代ですから、小学生の私が自分のカメラを持つというのは、天にも昇る気持ちになりました。しかし、このカメラは35mmではなくブロニーサイズ。絞りもなければシャッタースピードの設定もありません。ファインダーも枠があるだけで、視写体を捉えているか確認する程度。画面を見て構図を考えるなんてことはできません。それでも、鼻高々で遠足に持って行ったことを覚えています。
 このカメラをネットで調べたら、1930~1950年代の「ベビーブロニーカメラ」であることがわかりました。1ドルカメラとして一世風靡した機種でした。当時の1ドルは4~500円、給料が1万数千円の頃ならば、今の1万円近い価格に感じた値段です。かつては、カメラ1台で家が1軒買えた時代もあったのですから、それでもコダックはカメラの価格破壊を行ったことになります。まだ、手元にあったのでご覧ください。

Kodak1

 私の最初のフィルムカメラがコダック社製ならば、最初のデジタルカメラもコダック社でした。DC3800という機種です。今はもう手元にありませんので、ネットから拾ってきました。

Dc3800
 DC3800は、1999年のモデルで2000年1月から画像データがありますから暮れに買った記録があります。たしか4万円くらいでした。画素数は230万、この数字の凄さに驚いたものです。レンズは33mmの固定焦点で細かい設定はなく、ただシャッターを押せば撮れるというシンプルな機能のカメラでした。簡単という意味では、最初のベビーブロニーカメラと同じですね。

2012年2月 6日 (月)

フクロウの亜種の声を声紋表示

   以前、フクロウの亜種による鳴き声に違いについての記事にshirokumaさんから、コメントいただきました。
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/12/post-0b12.html
 亜種エゾフクロウの前奏は1声で2節目も単純、亜種フクロウは前奏は2声で2節目は複雑であるという違いがあるというお話。shirokumaさんからは、私がアップした音源のエゾフクロウの前奏も2声に聞こえるため、声紋で表示したら明確になるのではとのコメントでした。この記事の追記として声紋表示させた両亜種の声をアップしましたが、古い記事なので、改めて今日の記事とさせていただきます。
  声紋表示は、左右は7秒、天地は1500Hzです。亜種フクロウの周辺の細かいパターンは他の鳥の声です。

亜種フクロウの声紋

Ural_owlsp_2

亜種エゾフクロウの声紋

Ezoural_owlsp_2

 たしかにshirokumaさんのご指摘のように、エゾフクロウの声は聞きようによっては2声にあるように聞こえます。声紋表示すると、亜種フクロウのほうは2音があることがありますが、エゾフクロウのほうは不鮮明です。また、2節目が亜種フクロウのほうが複雑な節であることがわかります。加えて、エゾフクロウのほうが音と音の間が開いている違いがあります。
 ただし、私の音源のみ1例ですから、これが標準とはいえません。また、フクロウは低音のため、環境ノイズに埋もれてしまう声のため、たいへん声紋の採りにくい声ですので、不鮮明、不明瞭で明確に表示できないのが難点です。
 今後、メモリー録音機が安くなり普及していけば、多くの方が北海道でフクロウの声を録音できるでしょう。そうすれば、より明確にすることができるのではないかと期待をいたします。

2012年2月 5日 (日)

カラス好きに絶好-舎人公園

 今日は「足立自然にふれあう会」の自然観察会に参加して舎人公園に。舎人公園は、2回目の来訪です。前回は夏の暑い日でしたが、今回は寒い日でした。
 舎人ライナーで舎人公園駅に着くと、すぐに公園です。しかし、鳥たちが騒然としていて公園全体がなんだか落ち着きません。後で出現したオオタカの若鳥のせいだとわかったのですが、最初は不思議な感じでした。
 このオオタカはかなり頻繁に出現し、長い間木にとまったりしてくれました。そのため、たえずカラスが騒ぎドバトの群れが右往左往します。ちょうど、カミさんがトイレに行ったときは、オオタカに追われたドバトはトイレに逃げ込んできたほどです。また、半周ほどしただけですが、複数の場所でキジバト、ドバト、ヒヨドリの羽毛が散乱していました。若鳥とはいえ獲物は捕らえ、この公園に居着いているようです。
 それだけ、緊張感あふれる公園なのですが、カラスやドバトが多く、池にはカモ類の姿も少なくありません。私が知っている葛西臨海公園や六義園では、猛禽類が出現すると小鳥がいなくなりますが、舎人公園ではオオタカがいてもなお、たくさんの鳥たちがいました。
 ところで舎人公園では、ハシブトガラスばかりではなくハシボソガラスもたくさんいました。ハシブトガラスとハシボソガラスの割合は、だいたい6:4の感じ。芝生環境の多い環境を反映しての種類構成だと思います。
 面白いのは、ここのハシボソガラスは人との距離が近いのです。私がハシボソガラスに会っているのは、栃木県日光の河原や埼玉県大久保農耕地などです。このような地域では、ハシボソガラスとの距離は遠く、観察するのにはいつも苦労させられます。ところが、舎人公園ではハシブトガラスにつられて人を恐れなくなったのか、とても近くにやってきます。観察会の集団のなかにある木の上(下の写真)で鳴いてくれたり、木道のすぐそばに下りて採餌するなど、まるでハシブトガラスのようです。
 いつもはハシブトガラスかハシボソガラスか、遠くて解らないために確認できないことがよくあります。たとえば、やはりハシボソガラスのほうが小さいとか、尾が短めだとか、羽ばたきが浅いという違いを確認することができました。
 舎人公園は、家から比較的近いので、これからも再訪してみたいと思います。 

Toneripark

2012年2月 3日 (金)

デジスコドットコムに投稿-情報化時代に欠如してしまったマナー

 デジスコドットコムのメールマガジンに連載原稿が掲載されたましたのでお知らせいたします。デジタル時代の到来によって、マナーが置き去りにされてしまったというお話です。
 先日、六義園で会った野鳥カメラマンの方が「ここのローカル・ルールがあったら、教えてください」と言われました。そんなこと、今まで言われたことは無かったのでちょっと戸惑いました。私は、今まであちこちでバードウォッチングをしていますが、他の公園や地方に行って、ローカル・ルールなど考えたこともありませんでした。たしかに、六義園で野鳥の写真を撮っている常連の方たちは「餌付けをしない。三脚は使わない。情報の管理に気をつかう」程度の不文律をお持ちです。餌付けの問題は言うまでもないでしょう。また、三脚を使うとどうしても一ヶ所に留まってしまいます。鳥への影響もさることながら順路の狭い六義園では、他のお客さんの迷惑になってしまいますので禁止です。情報の管理は、ヤツガシラ騒動以来、皆さん神経質になりました。
 ローカル・ルールを聞かれたと六義園の常連さんたちに話をしたところ、葛西臨海公園で三脚を使わないで撮影していたら「三脚を使え」と怒られたという話を聞きました。「三脚なしで、レンズを振り回すと鳥が警戒する」と言われたそうです。その割には、10数人も椅子に座りたむろしていたのですから何おか言わんやですが、それぞれの公園でのローカル・ルールがあることを知りました。
 いずれにしても、ルールやマナーについて考えてくれる人がいること自体、良いことだと思います。
http://www.digisco.com/mm/dt_60/toku1.htm
 まだまだ、このネタは続きます。

2012年2月 1日 (水)

『朝の小鳥』3月分スタジオ収録-300本目

 今日の午後は、文化放送で『朝の小鳥』3月放送分のスタジオ収録でした。
 3月のテーマは、早春のさえずりです。日光のキバシリから染井のカワラヒワまで、夏鳥が来る前にさえずる留鳥や漂鳥たちの歌声です。
 この3月25日放送分のカワラヒワで、私がこの番組を引き継いでちょうど300回目となります。1年間は52週ありますから6年近く関わってきたことになります。しかし、蒲谷鶴彦先生の43年間14,000回のという記録には遠く及びませんし、私がいくら長生きしましょうとも、もうこの記録を塗り替えることはできません。
 今日も、ディレクターのS木さんとアナウンサーのI川さんとも話になったのは、毎日放送していたときの状況です。初期の頃は、毎日放送していました。そのため、スタジオ録りは基本週1回となります。現在の月1回の収録でもけっこう忙しいのですから、これが毎週なんて考えられません。毎日放送している、スタジオでシナリオを読むだけの番組はいくつもありますが、『朝の小鳥』は実際に野外で録音して来た野鳥の声が必要なのですから、かなりハードスケジュールだったはずです。それが、今となってはどのように作っていたのか解らないのです。
 私が蒲谷先生からかろうじて聞いていたのは「とにかく出かけていって録音し、家に帰ってきて音の編集とシナリオ執筆、そしてスタジオ収録を繰り返し、休む暇がなかった」とのこと。その間、番組に穴を開けることがなかったのですから凄いものです。
 そのため、北海道の取材旅行では天候悪化で予定していた列車が運休してしまったため、遠回りして帰ってきたなどの武勇伝があります。実際は、開通を待っていてもそう変わらなかったそうで、帰れないとなると焦ってしまって現状判断を誤ったとおっしゃっておりました。そのよう緊張感のもと、番組作りをしていたことになります。
 300回目という節目を迎え新たな気持ちで、これからもより良い番組にしていきたいと思います。ご支援よろしくお願いいたします。
 さて、3月の放送予定は次の通り。
2012年3月4日 キバシリ(栃木県日光)
     11日 ルリビタキ(栃木県霧降高原)
     18日  ウグイス(兵庫県播磨)
     25日  カワラヒワ(東京都染井)

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