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2012年2月12日 (日)

銚子でカモメウォッチング

 週末は、千葉県銚子でした。兵庫県でお世話になったヒクイナのW辺さんがお出でになるというのでご案内方々、出かけました。銚子はいつでも行けるけれど、なかなか行かないところです。このような機会がないと足が向きません。
 W辺さんをご案内して差し上げようと思ったのですが、レンタカーでご案内いただいた上に、カモメ類の識別はWさんはじめ、同行されたK島さん、H田さん、O谷田さんに教えてもらう始末。W辺さん、ありがとうございました。また、お会いした皆さん、お礼申し上げます。
 今やカモメウォッチングは、野外識別の昇華であると思いました。いわば、カモメウォッチャーは、野外識別の限界に挑戦する強者たちではないかとも思いました。というのは、標本、あるいはDNAを採取できれば種を同定することができます。しかし、野外で自由に動き回る鳥の特徴を確認して種を決めるのは、カモメ類のような鳥では至難の業です。これには、野外での観察眼はもとより資料の探索、かさねて分類学の知識がないとできないのです。単に図鑑に書いてある珍鳥を照らし合わせて、確認するだけの今までの珍鳥ウォッチングではありません。カモメ類は変異もあれば交雑もあり、一筋縄ではいかないグループなのです。
 彼らの会話を聞いていると知識と知識をぶつけ合い議論して結論に近づけます。図鑑だけではなく、最新の論文の記述まで知っていないとこの議論に加わることができません。昔の野外識別のように「誰々が言ったから○○だ」という感性の識別ではなく、科学的な識別なのです。野外で見た情報と知識といった客観的な事実の積み重ねが、種を決定させます。そのため、もちろんわからない個体もいくつもいました。○○という特徴が確認できなければ、それは認定できないという正直な結論です。私は、彼らの結論が出るのを待って確認するというていたらくでしたが、勉強になりました。
 録音的に銚子は難しい場所です。船舶の騒音が雰囲気の音にならず騒音としかなりません。また、車の音や波音、風音と騒音だらけの場所だからです。それだけに野外識別同様、いろいろ挑戦したいところでもあります。今回、ウミウの初録りできました。ウミウは、録音の難易度のとても高い鳥なのです。繁殖地の録音は、断崖絶壁ですから近づくことはできません。仮に近づけたとしても岩礁の波音が凄いでしょう。越冬地も断崖ですから、近づけません。今回、堤防に並ぶウミウを発見。均等に並んだウミウたちですが、ときどきその均衡が崩れるとケンカして鳴きました。距離は50mも離れていたでしょうか。風と波音のなか、ここまで加工しました。録音は、ソニーPCM-D1です。

 聞いた印象も含めて、カワウとはかなり違います。同じような「グゲゲッ」と言った声なのですが、濁り方が異なります。いわば、カタカナで書けば同じ「ガアガア」になってしまうハシブトガラスとミヤマガラスの違いと言ったら良いでしょうか。

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