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2012年2月21日 (火)

マガンはディスプレイをするか

 六義園は、サービスセンターの建て直しのために24日まで正門が閉まり、染井門のみの開門となっています。染井門から入ると裏口から入るようで、いつもとは違った感じです。鳥のほうも違った感じがすると思ったらツミがいました。このツミは、次に出現したオオタカに追われて出てきたものです。ハシブトガラスが騒ぎ、園内が一時は騒然といたしました。
 それにしても今日は暖かでした。池の辺にたたずむと、ぽかぽかしてきました。そのせいか、今日はカルガモがさかんにディスプレイをしていました。

「Spot-billedDuck-Displey120221_00.mp3」をダウンロード

 「グゲゲ、ピッ」というのが、ディスプレイの時の鳴き声です。
 この間、日光で久しぶりにTさんと居酒屋へ。いつもネタを提供してくれるTさんですが、この日のネタは「マガンはディスプレイをするか」です。するのならば録音してみたい声です。伊豆沼や蕪栗沼で、マガンの大群を見ています。しかし、ディスプレイらしい行動は見たことはありません。マガンもさることながら、ヒシクイもないですね。さらに、オオハクチョウ、コハクチョウもそれらしい行動を観察した記憶がありません。
 カモ目の小型の種類であるカモ類はそれぞれ特徴的なディスプレイの儀式をしますが、大型のガン類はどうなっているのでしょう。
 ネットで調べて見たら、”Handbook of Waterfowl Behavior”という論文を見つけました。下記の長いURLです。PDFファイルで読むことができます。
http://digitalcommons.unl.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1010&context=bioscihandwaterfowl&sei-redir=1&referer=http%3A%2F%2Fwww.google.co.jp%2Furl%3Fsa%3Dt%26rct%3Dj%26q%3Dwhite-fronted%2520goose%25E3%2580%2580courtship%26source%3Dweb%26cd%3D4%26sqi%3D2%26ved%3D0CEsQFjAD%26url%3Dhttp%253A%252F%252Fdigitalcommons.unl.edu%252Fcgi%252Fviewcontent.cgi%253Farticle%253D1010%2526context%253Dbioscihandwaterfowl%26ei%3D1zRDT-6VHNGImQX8oPnOBw%26usg%3DAFQjCNH13cyoYisb2uXFKWWSfXZYduaGHg#search=%22white-fronted%20goose%20courtship%22
 これによると、ディスプレイはあります。ただ、カモ類のような奇妙な行動をするのではないようで、雌雄がいっしょに首を伸ばしたりする程度です。これは、万単位の群れでいるマガンでは気がつかない行動です。
 マガンのディスプレイ、今後の課題として、とっておくことにします。

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