ちょっとミレニアム気分-堀内讃位コレクションの発見
一昨年「堀内讃位を探せ」と題し、堀内讃位(1903~1948)の写真コレクションが行方不明になっていることを記事にしました。堀内讃位は”ほりうち さんみ”と読みます。堀内は、日本の伝統狩猟を写真によって記録し続けました。また、戦前の日本野鳥の会の発展にも寄与しています。いわば、日本の鳥学史に足跡を残した一人です。
記事は、このコレクションの行方をバードフォトアーカイブの塚本洋三さんが、捜していますという内容です。その後、塚本さんから堀内コレクションがめでたく発見されたと報告がありました。さらに、コレクションは山階鳥類研究所に所蔵されることになりましたので、お知らせいたします。詳しくは、バードフォトアーカイブのWebサイト、下記URLをご覧ください。
2011 Dec. 堀内讃位の写真資料“追っかけ”クロニクル(1)
http://www.bird-photo.co.jp/2_day_2011.html#Anchor-BP-5593
2012 Jan. 堀内讃位の写真資料“追っかけ”クロニクル(2)
http://www.bird-photo.co.jp/2_day.html
ところで正月に読もうと思っていた『ミレニアム-ドラゴン・タトゥーの女』を読了しました。この物語では、インターネットを駆使して情報を収集し謎を解き明かすという縦糸があります。それに、過去のモノクロ写真から犯人のヒントを見つけ出すエピソードが横糸としてあります。
塚本さんのクロニクルを読むと、小説のように面白くわくわくさせられます。インターネットと残された写真というわずかなヒントから謎を解いていくのはサスペンス小説と同じです。小説では殺人犯ですが、こちらは鳥学史上、有数の財産とも言えるコレクションの発見となりました。
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