フクロウの亜種の声を声紋表示
以前、フクロウの亜種による鳴き声に違いについての記事にshirokumaさんから、コメントいただきました。
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/12/post-0b12.html
亜種エゾフクロウの前奏は1声で2節目も単純、亜種フクロウは前奏は2声で2節目は複雑であるという違いがあるというお話。shirokumaさんからは、私がアップした音源のエゾフクロウの前奏も2声に聞こえるため、声紋で表示したら明確になるのではとのコメントでした。この記事の追記として声紋表示させた両亜種の声をアップしましたが、古い記事なので、改めて今日の記事とさせていただきます。
声紋表示は、左右は7秒、天地は1500Hzです。亜種フクロウの周辺の細かいパターンは他の鳥の声です。
亜種フクロウの声紋
たしかにshirokumaさんのご指摘のように、エゾフクロウの声は聞きようによっては2声にあるように聞こえます。声紋表示すると、亜種フクロウのほうは2音があることがありますが、エゾフクロウのほうは不鮮明です。また、2節目が亜種フクロウのほうが複雑な節であることがわかります。加えて、エゾフクロウのほうが音と音の間が開いている違いがあります。
ただし、私の音源のみ1例ですから、これが標準とはいえません。また、フクロウは低音のため、環境ノイズに埋もれてしまう声のため、たいへん声紋の採りにくい声ですので、不鮮明、不明瞭で明確に表示できないのが難点です。
今後、メモリー録音機が安くなり普及していけば、多くの方が北海道でフクロウの声を録音できるでしょう。そうすれば、より明確にすることができるのではないかと期待をいたします。
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