カラスの古巣チェック-六義園
今日は、六義園でハシブトガラスの巣を調べました。基本的には、去年作られた巣は撤去されていますが、落とせなかった巣と作り直しされた巣を繁殖が始まる前にチェックをしておきます。今年、新しく作られる巣と区別するためのチェックです。
ところで、落とせなかった巣は2個、作り直しされた巣は3個ありましたが、今日のチェックでは、作り直しされた巣の内2個が残っているだけでした。そのうちの一つです。
ところで、この巣に気がついたのは去年の暮れのことです。実は、この巣は家のベランダから見える位置なのですが、気がつきませんでした。隣の住人が教えてくれて、わかったのです。私とカミさんはカラスが巣を作っている頃、毎日夕方にベランダでビールを飲んでいるはずなのです。ですから、巣作りや巣ごもりをしていれば気がつかないわけがないです。いかにハシブトガラスが、そっと巣作りをしているかおわかりいただけると思います。
今日のチェックは、念のためです。しっかりと残っている巣でも、営巣が始まれば無くなります。今のところ、ハシブトガラスが同じ巣を続けて使った例は記録していません。ハシブトガラスが同じ巣を使わないと話すと、意外に思われる方が多いようです。枯れ葉が落ちて巣が見えるようになると、巣落としをしようとするのは、どうもカラスは同じ巣を使うと発想してのこと。なんとも、ムダな作業です。
ただし、去年の残った巣の材料を使って次の巣を作るようで、けっきょくは古い巣はなくなってしまいます。古い巣から巣材を持ち去るところを観察していますし、マークを付けた針金ハンガーが年を越えて、使用されているのを記録しています。ハシブトガラスは、巣材をリサイクルするようです。
リサイクルするとは言え、巣材はいくらでもあるのですから、古巣の巣落としはあまり意味はないと思います。
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