謎の羽-だいや川公園自然観察会
週末は、日光でした。日光は、3月とは思えない寒さと悪天候、今年の日光の早春はなさそうです。それでも、日曜日の日光野鳥研究会の「だいや川公園自然観察会」は、曇りでときどき日が差してくれました。天気はイマイチでしたが、鳥はたくさん見られました。何しろ、開始の挨拶のときに頭の上をコハクチョウの数羽の群れが旋回してくるという珍事、コハクチョウを日光で見たのは、はじめです。北帰行の途中の群れでしょう。
そして見つけたのが、この不思議な風景です。
はじめは、木に白いビニール袋でも絡まっているように見えました。しかし、よく見ると羽毛です。白いのでニワトリかと思ったら、ダイサギでした。この写真の反対側に黒い足が突き出ています。また、黄色い嘴も残っていました。なんともシュールな風景です。
ようするに、木の裂け目にダイサギが1羽、挟まっているのです。この羽のあるところは目の高さくらい、約1m50cmです。見た限り、1羽分丸ごとはさまっています。
ここには、ダイサギを捕らえることができる猛禽類としては、オオタカやハヤブサがいます。しかし、大きなダイサギを捕らえて捕らえて食べるのならば、高い所に持ち上げられないので、地面に羽毛が散ります。以前、オオタカがチュウサギを捕らえたのを見たことがありますが、地面すれすれを飛んで藪の中の地面で食べていました。ネコもだいたい地面で食べるので、1ヶ所に羽毛が散るでしょう。
このようなことをするのは獣、この環境ならばテンが怪しいことになります。捕まえたダイサギをゆっくり料理するために木の上に運び、洞に入り込んで食べていたと推理しました。それにしても、森の中にダイサギはいないので第一犯行現場は他の場所、大谷川の河川敷で行われたことでしょう。
参加者一同、木を取り囲んで推理と議論、こんな楽しい自然観察会はありませんね。
今日は、ダミーヘッドを用いて録音をしようと思いました。ところが、朝から雪。いちおう山に入ったのですが、かなりの積雪で録音は断念。首実験は、次回までおあずけです。
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