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2012年3月27日 (火)

一番弟子・福沢範一郎さん-訃報

 高校時代、明治神宮探鳥会に行くと仲むつまじいご夫婦がいらっしゃいました。ご主人の方は目がご不自由で、白い杖をついています。奥様がいつも手を取り、寄り添っていました。私も将来、あのような夫婦になりたいと子供心に思ったものです。
 後で、それが福沢範一郎さんと知りました。お名前のように福沢諭吉のひ孫にあたります。野鳥録音をかなり早くはじめられたなかのお一人です。蒲谷鶴彦先生によると「一番弟子は福沢さん」だとおしゃっておりました。その福沢さんがお亡くなりになりました。
 私は、日本鳥類保護連盟の職員の時には、学校用のスライドに付ける野鳥の声でお世話になりました。また、日本野鳥の会時代には、目の不自由な方のための『さわる図鑑』でも音の提供をお願いいたしました。また、バードソンでは目の不自由な方のチームを作ってくれました。声を聞いて寄付をいただくということで、チーム名を”キクイタダキ”と命名されるなどしゃれっ気のある方でした。
 私が録音を始めたことを知り、何度か電話をいただきました。私は「コンピュータで編集をして、声紋表示をさせて編集することができるのでとても楽だ。」と話してしまいました。考えてみれば、目がご不自由な福沢さんに対してなんと間抜けなことを言ったしまったのかと後で後悔いたしました。
 しかし、目のご不自由ななか、オープンデッキを使用して編集をされていたのですから、いったいどうやって操作をしていたのでしょう。一度、ご自宅のスタジオを拝見しておくのだったとこれまた後悔しております。
 福沢範一郎さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。福沢さんに、この季節ならではのキクイタダキのさえずりを捧げます。

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