メジロの舌-六義園
以前、図鑑を読んでいたら「メジロの舌はブラシ状をしている」と書かれていました。これで、花の蜜をなめとるというのです。ブラシ状といってもいったいどんな形状をしているのかとても気になりました。六義園で見つけたメジロの死体の口を無理矢理開けて、どんな形か見たことがあります。簡単に言うと、爪楊枝の先のような舌に獣毛のようなものが10数本ほど生えていると言った感じです。濡れていると、一束になり普通の舌のように見えます。
では、これを実際どのように使っているのか、ウメにやって来たメジロで観察してみました。ところが、これがなかなか難しいのです。蜜をなめる時には、嘴の先がほとんど花の中に入ってしまうので、舌が見えないのです。また、花から顔を出すと舌は出ていません。100枚くらい写真を撮って、やっと花と嘴の角度が合った写真が撮れました。見る限り、舌の先の毛がひろがっているわけでないようです。1本の舌より、毛があって表面積が広い舌の方が蜜をなめ取る効率が良いと言うことでしょう。それにしても、メジロは蜜が大好きなようで、夢中でなめていました。
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小型シギの下もブラシ状になっていて干潟表面のバイオフィルムを食べてることわかってきました。次号のバードリサーチのニュースレターに紹介記事が載ります。第一著者の桑江さんによる研究紹介はこちらで読めます。http://www.pari.go.jp/unit/ekanky/member/kuwae/biofilmfeeding.html
投稿: 植田 | 2012年3月16日 (金) 07時12分
植田様
樋口先生のパーティでは、受付お世話様でした。
シギのほうが、ブラシ状に近いように見えます。メジロの毛はけっこう長い感じでした。差し込んで蜜をなめ取るのでは、多少形状が違うようですね。
面白い情報、ありがとうございます。ニュースレター、毎号楽しみにしています。
投稿: まつ | 2012年3月16日 (金) 07時59分