日本野鳥の会理事会-会長はノーギャラ
昨日は日本野鳥の会の理事会でした。新体制になっての理事会、回数も多くなり話し合いの密度も濃くなりました。今回は、3月ということで来年度にむけての事業計画と予算についての議案がメイン。相変わらずの赤字体質は変わりません。にもかかわらず、保護の活動を止めるわけにはいかず、その負担の多くは事務局にかっかってきます。
この間、LCの航空会社が話題になっていました。格安の航空運賃で運航するために職員が節約のためにさまざまな工夫をしているというのです。たとえば、文房具のボールペンなどは、ノベルティでもらってきたものを使っている、テーブルや椅子は不揃い、会議室でお弁当など、慎ましいアイディアがニュースになっていました。
これは、私がいた頃の日本野鳥の会の事務局では当たり前のことでした。ボールペンは自前です。自宅で眠っているボールペンを持ってくるようにという指令がでるのです。当時ショップの陳列ケースは、粗大ゴミで捨ててあったものを拾ってきたものです。当然、給料が安いので弁当組が多く会議室で食べていました。私が退職して来年で20年になりますが、当時使用していた椅子などは、今もなお使われています。これがバブル前後、一般的には好景気と言われていた時のことです。ですから、格安航空会社が何をいまさらという気持ちになります。
昨日も話題になったのは「ギャラの高そうな役者の柳生博が会長なので、日本野鳥の会はお金があると思われた」というエピソードがあったとのこと。言っておきますが、柳生会長はノーギャラなのです。にも拘わらず、全国の支部を回ったり企業廻りをしてくれているのですから頭がさがります。これは、声を大にして言っておくべきだと私自身が提案いたしましたので、今日のメインテーマにさせていただきます。ちなみに、私を含め非常勤の理事も交通費だけです。
昨日は、このほかコメディアンでたけし軍団の鳩山来留夫改めヤチョウの会さんが、挨拶にきていました。学生バードソンで集められた募金、約100万円の贈呈が行われました。そして、理事会後のサプライズ。安西英明さんが勤続30年を迎えたために、顕彰式が行われました。本人も知らされていないなかでの突然の賞状と副賞の贈呈、あの学生だった安西さんが勤続30年とは感慨深いものがあります。
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ご奉仕、ありがとうございます。
支部の役員会の雑談でも会員減は話題になります。
なかなか末端の会員の意見は上に届かないのかもしれませんが、末端の意見が的を射ていることも多いのかな?と思います。自分のブログでもたまに書きますが、赤字ですので「目先の会員増」も大事ですが、遠い先も見据えて若者対策の方が大事だと思います。そういう意味で、「山ガール」に始まって、ジョグ、釣り、、、で、野鳥じゃないのか?をリサーチして活かす必要はあるのかな?と、常日頃思っていますが、ちょっと記事とは横にそれたコメントをスイマセン。
投稿: なまけ者鳥見人 | 2012年3月10日 (土) 08時39分
若い女性職員で、鳥ガールを増やせないかという検討会を開いています。職員は若い人が多いので、その意見を取り入れるだけでもプラスになっていくと思います。
地方の意見は、ブロック会議や総会があるので、場はあるのです。私も総会に出たことがありますが、意見を言う方と言わない方がはっきりしていて、せっかくの機会がもったいないなあというのが印象です。
投稿: まつ | 2012年3月10日 (土) 09時01分