『朝の小鳥』5月分収録-奄美の野鳥
今日は、文化放送『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。5月の放送分です。テーマは、鹿児島県奄美大島の野鳥たちです。2007年の初夏に訪れたときのものです。ついこの間、行ったばかりだと思っていたのですが、もう5年経ってしまいました。
このときは、あまり天候に恵まれませんでしたが、目的のオオトラツグミ、ルリカケス、オーストンオオアカゲラなどを録音することができました。いちばん印象的だったのは、ナイトツアー。現地ガイドのTさんに林道を車で案内してもらいました。Tさんは、ネグラしているルリカケスから、アマミノクロウサギ、アマミヤマシギを次から次に見つけてくれます。それも、雨上がりの山道にたくさんいるカエルを轢かないように運転しながらです。音的には、カエルの合唱の中、リュウキュウコノハズクが鳴いてとてもにぎやか、そしてエキサイティングな夜の森でした。
難題はオオトラツグミで、夜明け前の10数分しか鳴いてくれません。Tさんに夜明け前にオオトラツグミが鳴くという場所に連れて行ってもらいました。さすが、現地ガイドの強みで、薄明るくなるとオオトラツグミが鳴き始めました。鳴いたのは良いのですが、録音機を持って右往左往している内にあっという間に鳴き止んでしまいました。ですから、ちゃんと録音できたのは数分しかありません。ぎりぎり、番組に使える長さです。
それに、そのときの小さな黒いブヨは最悪でした。小さな虫が手にとまって、チクチク刺すのですが録音中で動けません。小さいしチクチク程度ですから、オオトラツグミのため我慢していました。ところが、後で手がグローブにように腫れてしまいました。全身がだるくなって、何もする気がなくなってしまったのには困りました。地元の人に聞いたら、病院に担ぎ込まれて点滴を打った方もいたとのこと。自然の豊かなところは、それだけ厳しさもあることを身をもって体験した奄美大島でした。
2012年5月放送予定
5月6日 アカヒゲ
13日 リュウキュウキビタキ
20日 オオトラツグミ
27日 リュウキュウコノハズク
« いちだんと増えた日光のシカ | トップページ | ハイイロヒレアシシギとハマシギビール-谷津干潟 »
「番組・報道」カテゴリの記事
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-2月は舎人公園(2023.01.18)
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-来年1月は日本三鳴鳥と三霊鳥(2022.12.15)
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-12月は謎の鳴き声(2022.11.24)
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-11月は鳥のトリビア(2022.10.20)
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-10月は神島(2022.09.22)
コメント