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2012年4月24日 (火)

新しい高級双眼鏡-MINOX APO HG8×43

 日本のバードウォッチャーが、外国製の高級な双眼鏡を持つようになったのは、バブルの1990年頃からでしょうか。当時は、ツアイスの10×40が一世風靡いたしました。その頃、ボーナス時期には日本野鳥の会のショップでは、売り切れ状態が続きました。戦場ヶ原で3人組の女性のバードウォッチャーとすれ違ったら、3人が揃ってツアイス10×40を首からぶら下げていたのには驚いたものです。それが、今ではツアイスはもとよりスワロフスキー、ライカと20万円台の双眼鏡をぶら下げている人を見るのは当たり前になりました。日本のメーカーのニコンも負けじとEDGシリーズをリリースするなど、バードウォッチャーが素晴らしい双眼鏡を手にすることができるようになりました。高性能の双眼鏡を手にすることで野鳥の魅力をたっぷりと楽しむことができる、実に良い時代になったと思います。
 先日の東京港野鳥公園で開催された『東京バード&スカイフェスティバル2012』では、多くの光学器機メーカーがブースを出展しておりました。野外の風景を見て、いろいろな双眼鏡を試すことができる滅多にない機会でした。このなかで、気になったのはMINOXのAPO HG8×43です。MINOXは、ドイツの老舗のカメラメーカーとして知っておりましたが、双眼鏡を作っているとは知りませんでした。
 今回、阪神交易のブースで木の箱に入って麗々しく置いてあったので、とても触りにくい雰囲気でした。それでも、気になって仕方なかったので担当者の方に断って触らせてもらいました。手にしてみると私の手にしっくりくるバランス、快い手触りでした。覗くと視野の隅々までくっきり見え、シャープな見え味です。暗いところを見ると実際に見るより明るく見え、悪条件でも威力を発揮しそうです。他にない性能としては、ピント合わせに距離計が付いていて50mまではおおよその距離は測れます。調査で活用する場面があるかもしれません。価格は20万円台です。

Minoxapohg

 双眼鏡の評価は、暑さ寒さを経験させないと判断できません。展示会でちょっと手にしたぐらいではなんとも言えませんので、ここまでにしておきます。
 いずれにしても、またひとつバードウォッチャーのための素晴らしい双眼鏡が登場したことになります。希望としては、担当の方々がもっとバードウォッチングを経験してほしいと思いました。バードウォッチャーに売り込むならば、バードウォッチャーの心を掴む販売戦略が必要でしょう。そのためには、バードウォッチングを極めて欲しいものです。それにしても次から次に登場する高級双眼鏡が、今後どのように展開していくのか楽しみです。
 阪神交易のMINOX APO HGのURL。
 http://www.hanshinco.com/minox-sougankyo-apo-hg.html

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