質問に答える
今日は「足立自然にふれあう会」の谷津干潟探鳥会におじゃまいたしました。春の日差しのなか、いろいろな人に会ってたくさんの野鳥たちに会えました。私がこの会に参加すると最後に質問コーナーが設けられるようになりました。M沢会長は「老人野鳥相談」と言っています。
今日は「ユリカモメの頭の黒い羽毛は、抜け替わるのか?」「シギは塩分を取りすぎると思うが、腎臓の機能は?」などなど、今日見られた鳥に関連しての質問でした。冬羽から夏羽への移行の多くは、摺り減り。塩分を濾すのは顔にある塩腺、濾された塩分は鼻から排出されると、お答えいたしました。野鳥を見ていれば、いろいろな疑問が生まれるのは当然のことです。少しでもお役に立てれば幸いです。
質問と言えば、今月号のBIRDER誌のツバメ特集でも「ツバメ質問箱・素朴な質問編」に寄稿しています。編集者から私が出演しているNHKラジオ「夏休み子供電話相談」にように答えて欲しいという希望でした。しかし、せっかくのBIRDER誌からの原稿依頼ですから大人向きに答えました。
たとえば、巣が落ちたらどうしたら良いか→落ちるような巣を作る親鳥は子孫を残す資格はない、ほおっておけ。巣(雛)をカラスから守るのは→カラスから身を守れないものは都会では生きていく資格はない。糞対策は→人の好みで特定の種を守るならばそのくらいのリスクは我慢しろ。巣から雛が落ちてしまったら→継父が前夫の雛を殺すことがあるので、ほっておけ等々。子供向きではない解答の数々、ボツになるかと思いましたが、通りました。現在発売中、ご高覧いただければ幸いです。
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