『朝の小鳥』6月分収録-ききなしが聞こえない
今日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。6月の放送分のナレーション録りです。6月のテーマは、以前登った兵庫県妙見山の鳥たちです。
収録後の雑談で、ディレクターのS木さんもアナウンサーのI川さんもホトトギスもジュウイチもそれぞれ「ホトトギス」「ジュウイチ」と鳴いているようには聞こえないと言われました。以前も聞きなしをシナリオに盛り込むと、そのようには聞こえないと言われたことがあります。
どうも私たちは、そう鳴くものだと思い込んで聞いているためにそのように聞こえてしまうのではないかと思いました。たとえば、ホトトギスは「キョキョ」の連続でその抑揚、アクセントが聞きなしの「特許許可局」や「テッペンカケタカ」に似ていることになります。ホトトギスがホトトギスと鳴くと言っても「ホ・ト・ト・ギ・ス」と言っているわけではありませんので、そのようには聞こえないということになります。ジュウイチも「ビリ、リリーン」と鳴いているのであって「ジュウイチ」と言っているわけではありませんので、そうは聞こえないというのが正直な意見です。
初心者の方に「今、焼酎一杯と鳴いたのがセンダイムシクイ」と言っても、わかってもらえないことがあります。こちらとしては、当然そう聞こえると思って言っていても、初心者の方には「ピー、ピー」鳴いているとしかわからないのです。
鳴き声の表記や表現は鳥仲間に代々言い伝えられてきたものであり、そう鳴くと思い込んでいるからそのように聞こえるものであることがわかります。これから、ききなしネタが使えないというになると、シナリオを書くのに苦労をしそうです。
6月の放送内容は下記の通りです。
3日 ホトトギス
10日 ミソサザイ
17日 クロジ
24日 ジュウイチ
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