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2012年5月25日 (金)

『週刊野鳥の世界』-監修終了

 このところの仕事の一つとしてデアゴスティーニ・ジャパンの『週刊野鳥の世界』の監修がありました。毎週週末に送られてくるpdfファイルで、内容に間違いがないかチェックする仕事です。本日、121号の監修を終了、2年5ヶ月にわたる仕事が終わりました。
 この仕事は、神奈川大学教授の浜口哲一さんからの紹介でした。2年にわたる長期の仕事だから旅行に行くこともあるだろう。そのため、一人では心許ないので手伝ってくれないかというものでした。ところが、数ヶ月で浜口さんはお亡くなってしまいました。まさか、それを予想して私に声をかけてくれたのではないと思いますが、浜口さんの遺志を継いでの仕事となりました。私も一人では心許ないので立教大学の上田恵介教授にお願いして、監修体勢を整えました。
 当初、売れなければ途中で発刊は中止になるという話でした。模型を組み立てるような形式のものは、中止の場合はパーツのみ売るそうです。『野鳥の世界』の場合は、世界中の鳥を扱うことになっていましたら圧縮して編集し直すとのことでした。
 しかし、これは杞憂。発行して半年ほどの情報では、かなりの売れ行きとのこと。少なくとも毎週580円を支払って野鳥に関する雑誌を購入する熱心なファンが日本野鳥の会の会員数以上いることがわかりました。関わった者としてうれしい限りです。
 さらに、評判が良いため100号で終了予定が120号となり、本日監修した121号は総索引です。圧縮するどころか世界中の鳥をじっくりと扱えるようになったのです。
 前述のようないきさつで関わったため、企画が固まってからの監修でした。そのため、私の路線からはややはずれるものもありました。また、内容的にはかなり専門的で高度な記述が多く、監修するにも苦労するほどでした。その苦労も今日で終わりとなります。浜口さんの笑顔を思い出すと、ちょっと寂しい気持ちになり、そしてほっとした気持ちでいます。
 この雑誌を読んで勉強しているバードウォッチャーが相当するいることになりました。日本のバードウォッチング業界の発展に、なんらかの影響を与えることになるのでしょうか。 

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コメント

昨日森君と一緒に六義園にお伺いしたガイドヘルパーです。その節は大変お世話になり、ありがとうございました。彼と付き合っておよそ1年、それまで家族以外接することができなかった彼が面識のなかった方とぎごちないとは言え接することができるようになったのですから、驚いています。野鳥が導いてくれたようなものですね。ブログにも書いていただいたことが自信につながってくれることを願っています。今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

内海穂高様
 昨日は、お疲れ様でした。
 内海さんの厳しく優しい態度は私にはとても勉強になりました。また、植物もお詳しく、いろいろ教えていただきありがとうございます。
 また、機会がありましたらご一緒できればと思います。

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