夢かうつつかアオバズク-六義園
昨夜、ふと目が覚めると0時でした。年取ったせいか、このところの早起きによる時差ボケか、それとも歯痛のせいか目が覚めました。ぼんやりしていると「ホホ、ホホ」という声が聞こえます。アオバズクです。この間の粟島では、夜アオバズクの声を聞きながら眠るという贅沢な体験をしました。きっと粟島の夢を見ているのだと思っていると、起きている自分がわかりました。マンションの厚い窓ガラス越しですから、かすかに聞こえる程度、空耳かもしれないと思い窓を開けると確かに聞こえます。
すわ録音と、電気を灯すと聞こえなくなってしまいました。ぼんやりした頭で、長時間録音ができるPCM-D50を選び、確か夜は雨の予報でしたからビニールに包み雨の当たらないベランダに置いておきました。
朝起きると寝ぼけて設定したわりには、録音は無事に行われていました。音源をチェックすると午前1時30分頃から本降りの雨の音、そして雨が小ぶりになる3時頃には、もうハシブトガラスのネグラ立ちの声が入っています。勝負は0時から1時30分まででした。
スペクトル表示を丁寧に見ていくと、アオバズクの声の600Hz~800Hzにパターンがありました。聞いてみると確かに鳴いてます。夢ではありませんでした。アオバズクの部分のボリュームを上げ、それ以下の低音を下げ、ノイズリダクションをかけています。
「BrownBoobook120518.mp3」をダウンロード
録音できたのは、10秒間程度鳴く声が2回。かなり遠いです。ガラス越しでこの程度は聞こえたのですから、最初は近かったと思います。渡りの途中に六義園に立ち寄ったものですが、鳴いても答える声がないで短時間で鳴き止んでしまったようです。
六義園では、1950年代に繁殖していたと言われています。近くの上中里の平塚神社では1980年代も繁殖していました。ですから、六義園でも当時は5月中旬に夜に声を聞くことがありました。ところが、六義園側に引っ越してきて12年、アオバズクの声を聞いたことはありませんでいた。やはり、カラスのねぐらの存在をフクロウ類が敬遠してのことでしょう。昨夜の六義園のアオバズク記録は、1988年以来、24年ぶりとなります。
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