ハシボソガラスの営巣-その後
ご近所で巣作りしたハシボソガラスのその後です。
前回の記事は「都心でハシボソガラスが巣作り」です。
現在、都心でハシボソガラスが繁殖するのは、とても珍しいことです。少なくとも、今回ハシボソガラスが巣を作っていた場所は、私のハシブトガラスの営巣調査を行った地域です。ここでは、5年間で延べ250個を調べましたが、すべてハシブトガラスでした。
営巣をHさんが発見したのは3月初め、私が確認したのは4月6日。その後、数回見に行っていますが、卵や雛の様子はわかりませんでした。少なくとも、4月6日は2羽が巣のまわりにいて私を警戒いたしました。また、5月1日には、1羽が巣のそば、もう1羽が線路を挟んで反対側のビルの上で見張りをしていました。
ですから、そろそろ雛が出ている頃ではなかいと、昨夕ようすを見に行きました。行ってみると、カラスの気配はありません。小1時間待ってみましたが気配はなし。巣の中も静かです。周辺を歩いて探しましたが、ハシボソガラスはいませんでした。
ハシブトガラスですと巣立った後も巣のまわり、親のなわばり内でしばらく過ごします。ハシボソガラスの経験がないのでわかりませんが、こうも一気にいなくなるとは思えません。ひょっとすると、失敗したのかもしれません。
今回は、観察回数がとても少ないのでなんとも言えませんが、少なくとも巣立ちまではいたらなかったようです。六義園のネグラに向かうハシブトガラスのコースに近い巣ですので、難しかったのかもしれません。
いずれにしても、都心でのハシボソガラスの繁殖。これが新たな傾向の始まりになるのか、今後も注意が必要です。
« 連休の録音-日光 | トップページ | 『朝の小鳥』6月分収録-ききなしが聞こえない »
「観察記録」カテゴリの記事
- 日だまりの印旛沼で(2025.02.03)
- 新年おめでとうございます(2025.01.11)
- 戦場ヶ原に冬が来ました(2024.12.28)
- 伊豆沼のガン(2024.12.10)
- 冬のルリビタキ(2024.11.26)
コメント