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2012年5月11日 (金)

無意味な剪定

 この季節、街を歩いていると丸坊主になった樹木を見つけることがあります。殺風景というか不思議な光景です。私が、ハシブトガラスの営巣調査を行っていたときは、丸坊主にされた木は、かならずカラスの巣があった木でした。巣落としを園芸業者に頼むと、木を切るのが商売の業者は剪定までしてしまうようです。
 写真は、近所の風景です。左側が私立中学です。この丸坊主に剪定されたヒマラヤスギでは、毎年ハシブトガラスが営巣していました。雛が落ちない限り高い木ですので、静かに子育てをしてた夫婦です。もしかしたら、雛が落ち生徒が攻撃されたのかもしれません。
 そのためでしょうか、このとおり丸坊主にされてしまいました。同じように、校庭にある樹木は全部丸坊主にされています。

Sentei

 しかし現在、右側の個人宅のヒマラヤスギに巣があります。剪定されたヒマラヤスギを雄は、見張り場として利用しています。今のところ、順当に子育てが進行しているようです。
 大きな樹木を何本も剪定するのは、相当お金がかかったことと思います。しかし、カラスにとっては、他の木を利用すれば良いだけのことでした。そして、雛が落ちれば生徒がまた攻撃される脅威は、以前と変わることはありません。
 ただ、お金を使って、殺風景な校庭になっただけのことでした。 

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コメント

先日聞いた話では強く選定するのは、お金があまりないので、毎年しなくていいように一気に切ってしまうとのことでした。

シバラボ様
 でも、3,4年すればどんなに刈り込んでも元のようになってしまいますよね。

3年もてばいいみたいですよ。たくさん切っても少しでも値段が変わらないということでしょうかね〜。

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