傷病鳥獣の保護施設を見る
昨日は野生動物救護の会主催の講演会で、神奈川県自然環境保全センターに行きました。ここまでくると丹沢や大山が目の前という位置関係です。その素晴らしい環境のなかにセンターがありました。ここでは、おもに傷病鳥獣の保護を行っています。自宅からは遠方なので早めに行動したおかげで、かなり早く着いてしまいました。せっかくですので、施設を見学させていただきました。
ここは、私が知る限りもっとも規模の大きな傷病鳥獣の保護施設だと思いました。大きなケージがいくつもあって、トビやオオタカ、アオサギなど大型の鳥が入っていますが、余裕のある広さです。「これでも飛びまわると尾羽がすり切れてしまう」とY井さんが嘆いていましたが、他の施設に比べればかなりに大きなケージです。
季節がら、巣立ち直後に落ちた雛、なかには誘拐されて来たスズメやツバメの雛がたくさんいました。これに加え、先日の台風で落ちたゴイサギの雛が数10羽持ち込まれ、てんてこ舞いの忙しさです。
ここで感心したのは、給餌や掃除などの作業は多くのボランティアによって支えられていることです。当然のことながら定年を迎えた方がいらっしゃるのですが、若い人もそれ以上にいることにも感心いたしました。
野生動物救護の会の活動内容のURLをご覧いただけるとイメージが伝わると思います。
http://kanagawa-choju.sakura.ne.jp/aisatu/hellow.html
Y井さんの話では、持ち込まれた傷病鳥獣のかなりの割合は死んでしまうとのこと。さらには、放すことできず一生センターで飼い続けなければならないものも多いそうです。それだけに、生きて自然復帰させたときの喜びはひとしおでしょう。野生の命に向かい合う活動に関わった若者たちも、きっと多くのことを学んでいると思います。
それだけに、講演の後にボランティアの方々とコーヒーを飲みながらのカラス談義は、とても楽しいひとときでした。とにかく、カラスを悪者としてとらえていない彼らの質問は快いものでした。
ところで、講演会は満席で盛況。私の話にも熱が入り、予定の1時間半をかなりオーバーしてしまいました。質問も多く、予定時間ギリギリまでお付き合いさせていただきました。参加された皆さま、ご静聴ありがとうございました。
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