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2012年6月28日 (木)

耳のプロテクターと新しいリンク

 目の不自由な森佑太さんは、盲人用の録音機で野鳥録音を楽しんでいます。この間、六義園で会ったとき、ヘッドフォーンを2つ持っていました。不思議に思って「なんで2つもヘッドフォーンを持っているの?」とたずねたところ、一つは耳のプロテクター(耳保護器)とのことでした。目が見えない分、耳がとても敏感なために、たとえば子供が近くで泣き出すと絶えられないからだそうです。そのためにいつもプロテクターを持ち歩いているのだそうです。
 考えてみれば、視覚の世界に生きている私たちは明るすぎればサングラスをします。強い光を当てられれば目を閉じれば良いです。しかし、耳にはまぶたがありません。大きな音のエネルギーをそのまま受け止めなくてはならないことになります。耳が敏感になっているだけに、これはきつい!そのためプロテクターが必要となる理由がわかります。
 私自身、録音をするようになって音に敏感になりました。とくに、街のなかは騒音に満ちあふれています。量販店の音の洪水には絶えられません。足音をカツカツさせて歩く女性は、どんなに美人だろうが振り向きません。フィールドでは、車の音はもとより航空機が騒音をまき散らして飛んでいるのに録音をして初めて気がつきました。録音をすることで、音をまともに身体に受ける目の不自由な方々のご苦労の片鱗を感じられるようになりました。人はいろいろな環境を破壊して生きている生き物だと思います。音による環境の破壊も大きいですね。
 ところで、森さんがWebサイトを開設いたしました。彼が録音した野鳥の声もアップされています。本日、リンク集に加えましたので、どうぞお立ち寄りください。
 こうして、目が不自由でもコンピュータとインターネットを通じて情報を発信することができる時代になったのだと実感いたしました。
 

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