特集・鳥たちの”夜の世界”-BIRDER誌8月号
以前、記事としてご紹介いたしましたBIRDER誌8月号の特集は「鳥たちの”夜の世界”」です。今日あたりから書店に並んでいると思いますので、どうぞお手にとってご覧いただければと思います。
私は、総論部分と図鑑部分の執筆と音源を担当いたしました。総論では、夜の鳥の魅力と録音のコツ、図鑑部分では今までの図鑑には書かれていない鳴き声の知見をできるかぎり書きました。これ以外にも、シバラボさん、石川勉さん、中村純夫さん、中村忠昌さんなど友人知人がたくさん執筆しています。
また、何度か記事で紹介したフクロウの亜種による鳴き声の違いを発見した大阪市立大学のMさんとI上さんも登場しています。彼女たちが、東京にフクロウの声を録音しに来られたとき、ファミレスで雨の止むのを待ちながら機材を見せてもらったことがあります。同席したTさんは、彼女たちが”初号機”と言うのを聞いて「さすがガンダム世代」と妙なところを感心しておりました。
私は、タッパに穴をあけてマイクを出して録音する方法を知ったのは、このときが初めてです。当時、タイマー録音ができる機種を持っていませんでしたので、とても新鮮に思えました。また、さすが若い人は頭が柔らかくて斬新なアイディアを駆使して研究されるものだと感心したものです。その成果が、フクロウの亜種による鳴き声の違いの発見なのですから、たいしたものです。私自身も影響を受けた彼女たちの苦労話も、合わせてご覧いただければ幸いです。
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コメント
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編集長より「誌面のコードをタッチしても音声が出ないという不具合が印刷後にわかりまして,現在も原因調査中です。音声ペン所有の方々は一度文一のホームページから音声データをダウンロードする必要がありますので,そのホームページ上に,誌面のコード上に貼付けるかたちのシールを無料で配布する旨の案内をさせていただくことにしました。」と連絡がありました。校正段階では、ちゃんと音がでたとのこと。詳しくは下記URLで。
http://www.bun-ichi.co.jp/news/tabid/65/Default.aspx?ItemId=38
投稿: まつ | 2012年7月18日 (水) 21時49分