« 「夏休み子供科学電話相談」でした | トップページ | 講演会のご案内-日本バードカービング協会 »

2012年7月25日 (水)

カルガモの雛の声を録る

 この前、安西英明さんからNHKのラジオ番組『季節のいのち』にカルガモの雛の声を貸してほしいとのことで音源をお渡ししました。先週の日曜日に放送されているはずです。
 この音源は、東京都北区の浮間公園で録音したものです。まだ、孵って10日ほどの雛の群れに録音機を向けて録りました。まったく警戒心がなく親鳥に引きつられて、足元まで来たので録音しました。浮間公園のいちばん奥なので、道路や線路から離れています。それでも、かなりの騒音で加工にはずいぶん時間がかかりましたし、納得できる音にはなりませんでした。安西さんには「無理に使わなくても良いから」と言ったのですが、雛の声が小さく騒音の多いところにいるのを知っている安西さんは「そのほうがカルガモの雛らしい」と、うれしいフォローをいただきました。
 今年もカルガモの雛を見つけて録音しようと思っていましたが、浮間公園以上の条件のところはなかなかありません。そこへ千葉県市川市の行徳野鳥観察舎からカルガモの雛が持ち込まれたという情報をいただきました。ということで、本日さっそくお邪魔いたしました。
 カルガモの兄弟は2組いて、孵って2週間ほどの雛数羽がすでに禽舎に離されています。そして、持ち込まれたばかりの孵って2、3日の雛が、まだ段ボールの中に入っていました。身体が濡れているので、とくかく温めているとのことで段ボールのなかには保温器が入っています。段ボールは禽舎のなかに置いてあります。そのため、ドバトやヒヨドリ、ハシブトガラスの幼鳥が絶えず鳴いて、とてもにぎやかです。
 その騒音のなか、段ボールに近づいて耳をそばだてると、カルガモの雛がかすかに鳴いています。とても小さな声です。これでは、いくら静かなところでも録音は難しいことでしょう。はたして、ここで録音できるのか心配になりました。とりあえず、頭の中に雛の声を入れておき、後で他の鳥との区別ができるようにしておきます。そして、段ボールの中へYAMAHA W24をつるし録音ボリュームを低めに設定して録音してみました。低めにしたのは他の鳥の声が入らないためです。とにかく、近くで鳴いてくれた音のみを収録してやろうという試みです。
 YAMAHA W24で30分間録音。雛の声のみをピックアップ、低音ノイズの軽減、ボリュームの調整、ノイズリダクションをかけています。



 「ピーイ、ピーイ、ピーイ」と伸ばす声と「ピピピ」と短く連続で鳴く2つのパターンで鳴いています。それぞれ意味があることでしょう。音域は2,000~4,000Hzと、高めですので喚起を促される音です。ただやはり声量は低く、これで親鳥とのコミュニケーションが取れるのだろうかと心配になります。考えてみれば、大きな声であれば天敵にも聞こえてしまうわけで、これが親子でギリギリのコミュニケーションを取ることができる音量なのでしょう。
 この「ピイ」と言う声が、いつから「ガアガア」と声変わりするのか、次の課題です。
 毎度のことながら、H尾さん、S藤さん、N長瀬さん。さらに他のスタッフの皆さん、お邪魔いたしました。お礼申し上げます。

« 「夏休み子供科学電話相談」でした | トップページ | 講演会のご案内-日本バードカービング協会 »

観察記録」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/556172/55277000

この記事へのトラックバック一覧です: カルガモの雛の声を録る:

« 「夏休み子供科学電話相談」でした | トップページ | 講演会のご案内-日本バードカービング協会 »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ