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2012年7月 3日 (火)

なぜ、高い山の鳥は声がきれいなのか

 いつも行っている日光駅周辺は標高500mくらいです。だいたい高尾山の頂上と同じ高さです。市内のマーケットで売っているポテトチップの袋やカップ麺は少し膨らんでいます。日光の鳥仲間のE村家やA部家は車で10数分ほど登った所にあります。どちらも標高800mくらいです。この両家にうかがうとお腹が張った感じになります。膨満感を感じるのです。さらに、いろは坂を登った戦場ヶ原まで行くと標高1500mくらいになりますから、さらにお腹が張ります。
 調べて見たら1000m登ると1割くらい気圧がさがります。ですから、いろは坂を登ってペットボトルを開ければ「プシュッ」言いますし、下りてくると「ペコ」とへこんでいます。ペットボトルが感じるくらいなのですから、人間の腹腔が気圧の変化を感じると思うのですがいかがでしょうか。意外とこれを感じる人は少ないようで賛同者は少ないのです。この数少ない賛同者の一人に録音仲間のTさんがいます。実は、私もTさんもお腹が敏感な体質で、Tさんは牛乳を飲めないほどです。
 ところで、この季節になるとそろそろ森林の野鳥たちのさえずりは静かになります。しかし、2000m前後の亜高山帯の野鳥たちはまだ良く鳴いています。コマドリ、ルリビタキ、メボソムシクイ、ビンズイと言った鳥たちのさえずりの最盛期です。こうした標高の高いところでさえずる野鳥たちの声はきれいです。きれいというのは、声が大きい、音質が高い、声に張りがある、そして複雑と言った要素が揃っています。そこで、高い所は気圧が低い、空気が薄いために音の伝わり方が悪い。そのために、より大きく、より高い音、より複雑にさえずっていると考えられないだろうかと、思い立ちました。これを証明するのには、高い所の鳥のさえずりの音域や強弱を声紋と波形で比較すればできそうです。
 しかし、生き物は北へ行くほど生息している標高が低くなります。サハリンへ行けば海岸の林でルリビタキやコマドリが鳴いています。ということで、空気の薄さと鳥の声の善し悪しの関係は無いですね。
 それにしても、高空を飛ぶ鳥たちもお腹は張らないのでしょうか。 

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