熊棚-今年のクマ予想
日光に行っていました。一昨日の夜は10時間も寝た上に昼寝もして、眠りにいったようなものです。そのため、いつもの場所にいつものように録音機を仕掛けて置きタイマー録音をしておきました。ざっと聞く限り、この季節でも午前4時代にはコーラスが健在で、けっこうにぎやかでした。ただ、ウグイスのさえずりが減りホオジロのさえずりが増えているという季節の変化があります。いずれにしても、今年も野鳥の季節の終盤となってしまいました。野鳥録音をしていると季節の移ろいを切実に感じます。
ところで、お気に入りの別荘地を歩いていたら熊棚を見つけました。熊棚は、ツキノワグマが木に登り、手の届く枝を折って手元に引き寄せた跡です。いっけん大きな鳥の巣のように見えたりします。この場合は、枝が折れて枯れていました。
樹種はソメイヨシノ、そのサクランボを食べた跡です。根元には、サクランボの種がびっしりと入った糞もありました。また、木に登るために付いた爪の跡もあります。
また、近くのスギ林ではクマが木の皮を剥き食べた跡、熊剥ぎも見られました。いわば濃厚なツキノワグマの痕跡です。
サクランボの時期と糞の古さから、クマがいたのは1ヶ月以上前の感じがします。
以前、同じ場所で同じような痕跡を見つけたことがあります。2004年6月26日のことで、このときは糞はとても新鮮でその日の朝という感じがしました。同様に熊剥ぎもありました。
2004年来、この場所では熊棚も熊剥ぎもなかったと記憶しています。8年経って、同じクマが食べ物があるのを思いだして、同じ場所に来るものでしょうか。それとも、別のクマが彷徨っているうちに同じ嗜好のため、同じような痕跡を残したのでしょうか。興味のあるところです。
2004年は、その後も日光では各地でクマの目撃例が多かったと記憶しています。今年も、その再来になるのでしょうか。なにしろ、野鳥録音をしていると音を立てるクマ除けの鈴を持つことがないので、たいへん神経質になります。
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