タイマー録音-今シーズンの総括
今シーズン、霧降高原でほぼ月1回、タイマー録音を行いました。その波形を見てみるとおもしろことがわかりました。
タイマー録音は、YAMAHA W24を使用。設置場所はすべて同じ、霧降高原の旧有料道路の際に置き、谷に向けています。時間は、午前3時~6時(4月は午前4時~7時)の3時間です。音源を波形表示し、見やすいようにモノラルにしています。横軸が時間で、左端が午前3時(4月は4時)、右端が午前6時(4月は7時)です。波形の最大が0dbです。
なお、4月は8日、5月は6日、6月18日、7月はなくて8月は10日で、ほぼ1ヶ月おきとなります。時折ある大きな波形は、通過する自動車やバイクの音です。さすがに連休の5月6日は通過する自動車やバイクが多く、その他の月は5時を過ぎてからです。
4月は全体にまださえずりが少なく、鳴き始めも遅く5時48分、鳥はシジュウカラです。その後、ヒガラとゴジュウカラがさえずる程度です。
5月は小鳥たちの前にフクロウが鳴き、3時58分に最初にルリビタキがさえずり始めます。中央の大きな波形は、すぐ近くで鳴いているエゾムシクイです。そのほか、ウグイス、キビタキなど、いろいろな鳥が鳴いています。
6月は小鳥たちの前にホトトギスがさかんに鳴いています。小鳥の鳴き始めは、3時36分のアカハラです。その後、最初の大きな波形はアカハラが近くで鳴いたためです。その後の長い大きな波形はミソサザイ、その後も鳴き続けています。このあたりは、キビタキ、ウグイス、カッコウ、モズ、コルリなどの素晴らしコーラスとなります。
そして、この間の8月。早くからある小さな波形は、鳥の声ではなく風の音です。鳥の声は、だいぶ静かになっているのがわかります。この日の鳴き始めは、4時15分のアカハラです。その後は、ほとんどがウグイス、少しホトトギスがありました。5時頃の大きな波形はたぶんルリビタキの地鳴きです。
やはり6月の午前3時台は、最高のコーラスが楽しめることがわかりました。今回は、データがありませんが、過去の経験からこれが7月まで続きます。このように、鳥のさえずりが多ければ近くで鳴いてくれる確率も高くなり、クリアな音が録れることになります。毎年6月から7月のゴールデンタイムにどのように活動するのか、思案のしどころです。
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