観察会下見-八方ヶ原
1週間、日光で過ごしていました。毎日、文庫本を1冊読み1万歩あるき、昼寝をしていました。
いい加減飽きて来た昨日、義弟が来て日光の鳥仲間と観察会の候補地を下見に行きました。場所は、栃木県北部にある八方ヶ原です。標高は1200mほどの高原です。昨日は日光市内では気温が30℃を越えていました。しかし、ここでは23℃。高原を渡る風がとても涼しくさわやかです。
最初に迎えてくれたのは、上空を舞う3羽のノスリ。あとで、オオタカなどが出現してくれ猛禽類の多いところだといういう印象です。森の中を歩くと、コゲラが出迎えてくれてカラ類、アカハラが姿を見せてくれました。このシーズンとしてはまずまずの出会いです。
私は日光で、タカの渡りを見たことはありません。一度、トビが列をなして飛んでいくのを見たことがありますが、サシバやハチクマが渡っていくだろうという姿は見たことがないのです。時期を狙っては赤薙山に続く尾根で観察をしたことがあります。メジロやカワラヒワ、ヒタキ類が渡って行くのですが、猛禽類は地付きのノスリが舞う程度です。どうも、山並のなかにある上に日光連山の標高が高すぎて、渡りのコースにはなっていないようです。そのため、日光以外の場所で渡りコースを探し求めているのです。
日本地図を見ると、本州に奥羽山脈が東北から関東地方にかけて背骨のように伸びています。その東の縁の一つがこのあたりになります。見晴らしがきく所に登ると、背骨の山地が終わって平らになった那須が原や矢板の市街地が見えます。八方ヶ原などの山並ひとつひとつが海に突き出た岬のように見えます。
地形的には、海に突き出た渥美半島の伊良湖岬、関東平野に突き出た狭山丘陵の六道山に良く似ているのです。もし東北地方で繁殖したサシバたちが山沿いに南下したら、ここを通りそうです。そして、那須ヶ原で立ち上る上昇気流を求めてタカ柱ができるかもしれません。この秋の渡りが待ち遠しくなる観察会の下見でした。
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