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2012年9月16日 (日)

フクロウの亜種の検討とモズの物まね-日本鳥学会

 以前より本土のフクロウと北海道の亜種エゾフクロウの関係については、大阪市立大学の森美由希さんらが中心となって研究されています。拙ブログの関連した主な記事です。
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/09/post-4de8.html
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/12/post-0b12.html
 今年の学会でも、今までの研究の成果が森さんによって発表されました。今回は、鳴き声に加えDNAでも、本州と北海道では大きな違いあるというものでした。これは種レベルの違いといっても良いほどだそうです。また、本州から九州のフクロウは、亜種フクロウ、モミヤマフクロウ、キュウシュウフクロウの3亜種に分けられていますが、鳴き声による差異は少なく、DNAからも亜種と言えるほどの違いがなさそうというのが論旨です。
 鳴き声がきっかけとなり、種の存在と亜種がシノニムであることが証明できたら、とても面白いと思います。
 大阪市立大学の学生さんたちは、鳴き声によるアプローチが得意で、西田有佑さんはモズの物まねに取り組み、ポスター発表をしていました。昨日、詳しい話をうかがいたかったですが、ポスターの前はいつも人だかりができてとてもではありませんが、お話しをゆっくりと聞ける状態ではありませんでした。ということで本日、シンポジウムの開催中にポスター展示場に行って、ゆっくりと拝見してきました。
 私自身、モズの鳴きまねを録音しようとしていますが、なかなか録音できないで苦労しています。さらに、録音して鳴きまねのように聞こえても声紋が一致せず、検証の難しさを感じています。ところが、西田さんは何種類もかなり似ているパターンを録音して比較しています。そのなかには、西日本にいないはずのコムクドリとコルリの鳴きまねをするモズがいて、このモズが夏の間、東日本の山地に行っているのではないかと推測しています。脚輪も発信器も付けず、鳴き声から鳥の移動を証明することができるとは、面白いことです。
 これからも彼らの研究から目が離せませんね。

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