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2012年10月10日 (水)

『朝の小鳥』11月放送分スタジオ収録

 今日は、文化放送にて『朝の小鳥』11月放送分のスタジオ収録でした。11月は、とくにテーマを決めず11月に録音した11月らしい音で構成いたしました。いわば「11月の野鳥の声」です。本日も、S木ディレクターのスムーズな進行とI川アナのなめらかで優しい声のナレーションで無事終了。毎度のことながら、プロの仕事には感心させられます。
 今回、話になったのはヒレンジャクの声です。録音したときは2、30羽の群れでしたので、シナリオには「ヒレンジャクの群れが鳴き合っています」と書きました。ところが、音だけ聞くと2、3羽が鳴き合っている程度にしか聞こえないのです。まして、ヒレンジャクの声は寂しげなので、よけいに群れらしく聞こえません。
 実は、先月も同じようなことありました。タゲリの群れです。このときは72羽の群れだったのですが、やはり2、3羽程度が鳴き合っているようにしか聞こえません。シナリオには「タゲリの群れが・・・」となっていたので、本番中「50羽くらいの群れだった」と私が言ったら、思わずS木さんがスタジオのS川さんに「50羽もいるんだって・・・」と言ってしまい、マイクに入ってしまいました。後で皆で大笑いをしてしまったのですが、それほど実際の場面と音のギャップがあるときはあります。
 私は、現場での印象を大切にして、シナリオを書いています。ところが、音だけを聞くと雰囲気が違ってしまうことがあるのです。理由はいくつかありますが、まずひとつはタゲリのように鳴かない鳥です。これは、何羽いようとも鳴いているのが2羽ならば、その音しか録音できないのですから仕方ありません。もうひとつは、今日のヒレンジャクのように小さな声で鳴く鳥です。マイクに入ってくるのは、近くで鳴いている鳥の声だけとなり、どんなに大きな群れでもそばの鳥の声しか拾えないからです。
 これからは、スタジオで聞いていただいた印象も受けて、シナリオを微調整することで、実際と音のギャップを少しでも埋めようということになりました。
 72羽いたタゲリは10月21日放送です。合わせて、お聞きいただければと思います。
2012年11月放送予定
 11月4日  ヤマガラ(高尾山)
 11月11日 モズぐぜり(大久保農耕地)
 11月18日 オオバン(芝川第一調節池)
 11月25日 ヒレンジャク(奥日光戦場ヶ原)

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