『朝の小鳥』スタジオ収録-不思議なノイズ
今日は文化放送のスタジオ収録でした。『朝の小鳥』の来年1月放送分です。さえずっている鳥は少なく、もっとも企画に苦しむ季節です。ディレクターのS木さんの希望で、とりあえず新年はツルということでマナヅル、そして冬からさえずり始める鳥たちを選びました。
ところで、今日の収録でアクシデントというか不思議なことが起きました。アナウンサーのI川さんが「おはようございます。朝の小鳥の時間がまいりました。」という頭のナレーションのところで、ノイズが入るのです。小さな音で、気がつかなければ気にならない音です。しかし、S木さんが気がついて「おかしい、やだー」と言われたので、私も気になって聞くと「クウ」とか「キュウ」と聞こえます。子犬の声のような生き物を感じさせるノイズです。
頭の部分ですから、まだ私の音源もテーマ曲も回っていません。ですから、音源からのノイズではありません。I川さんはプロですからリップノイズやペーパーノイズをたてるわけはありません。ノイズが出ることがわかってから、身体を動かさず息もしないでナレーションを読んでみましたが聞こえます。ですから、衣擦れでも鼻息でもありません。それに同じ所で同じ衣擦れ、鼻息がするのも考えられません。
次が、機械的な問題です。同じところに入るのですから、機械の起動によるノイズの可能性があります。そのため、ナレーションを読むタイミングを遅らせて録ってみましたが、やはり言葉のところで入ります。何回かやってみましたが、聞こえます。不思議です。
I川さんが「何か背負ってきてしまったかしら」というと、S木さんが「昔の四谷のスタジオならばいろいろ出そうだけど、まだここでは出ないでしょう」とだんだん声が低くなってきました。「それでは、私がノイズが何と言っているか検証してみましょう」ということで聞こえやすくしたのがこの音です。わずか0.2秒です。周囲のナレーションを取って音量を上げています。
「noise121212.mp3」をダウンロード
やはり「クウ」と聞こえます。音は、500Hzに中心があって3500Hzまで倍音が広がっています。いずれにしても、変な声ではなく可愛い声に聞こえます。放送現場では、ときどきあります。NHKのスタジオ収録でも以前、とうとう解らなかったノイズが聞こえたことがあります。いずれにしても後で、機械の専門家に見てもらうことになりましたが、それにしても何のノイズなのでしょう。
ところで、来年の1月放送内容です。
1月6日 マナヅル
13日 カワセミ
20日 キクイタダキ
27日 フクロウ
« 小沢昭一さんのこと | トップページ | 映画『ビックボーイズ』の着メロ-Surfin' Bird »
「番組・報道」カテゴリの記事
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-2月は舎人公園(2023.01.18)
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-来年1月は日本三鳴鳥と三霊鳥(2022.12.15)
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-12月は謎の鳴き声(2022.11.24)
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-11月は鳥のトリビア(2022.10.20)
- 『朝の小鳥』スタジオ収録-10月は神島(2022.09.22)
コメント