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2012年12月 3日 (月)

モズのハヤニエ

 昨夜のNHKテレビ『ダーウィンが来た』のテーマはモズでした。じつは、この番組で私の録音した音源が使われています。お気づきにならなかった方、再放送で探して見てください。
  再放送:NHK総合 12月7日(金) 午後4時05分~4時34分「武蔵野の里山 小さな狩人モズ」
 http://www.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/review.html
 ところで近年、モズのハヤニエを見ていません。これは私だけでしょうか。日光はもとより、大久保農耕地や芝川第一調整池、葛西臨海公園など、モズのいるところへ声を録りにずいぶん通っていますが、ハヤニエを見たことがありせん。
 私がバードウォッチングを始めた頃のフィールドは、東京都板橋区の荒川の河川敷でした。モズがいて、探すまでもなくハヤニエを見つけていました。大学は千葉県習志野市にありましたが、このキャンパスでも見つけています。なかには小魚が串刺しになっているのを見て、いったいどうやって捕まえたのか不思議に思ったものです。番組では仕掛け臭いですが、浅瀬で捕まえているシーンがあり謎が解けました。
 私がカメラを買ったのは、1970年頃、望遠レンズが買えずマイクロレンズ付きを最初に買いました。それ以来、ハヤニエを見つけ写真に撮ったのは、わずかに1回。六義園で職員の方が見つけてくれたマルハナバチと思われるハヤニエでした。単純に比較すると1965~1970年までの5年間ではいくつも、それ以来40年間で1個ということことになります。
 少なくともモズはいますので、モズがハヤニエをやらなくなった印象があります。生息密度が低くなり縄張りの目印が必要なくなったなどの理由が考えられますが、検証の方法がありません。いずれにしても、不思議に思っています。
 以前、いっしょに仕事をした自然番組のTVカメラマンが「番組で使うためにハヤニエを探したが、どうしても見つからなかった。そのため、昆虫を捕まえて来てハヤニエを作って撮影した。みんなで、モズの気持ちになって作った」と語っていました。これも1970年代の話で、もう時効でしょう。ただ、このハヤニエの映像が資料映像に入り、ハヤニエのたびに使われるかも思うと、ちょっと怖いですね。

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コメント

モズのハヤニエは熱心に探したことはないのですが、1度だけ偶然にもハヤニエをするところを撮影したことがあり、古い画像ですがブログにアップしました。
この時のハヤニエはカエルの頭でした。
今度河原を散策するときは、ハヤニエを探してみたいと思います!

S木様
 ハヤニエすら見たことがないのに、ハヤニエしているところを撮影できるなって、なんてラッキーなことでしょう。古いといってもデジスコですから、ここ数年のことですよね。やっているところでは、やっていることになりますね。
 今回の記事から、私同様に長年バードウォッチングをしている方でも見ていないことがわかりました。自分の能力については少し安心、モズが少なくなっていることは不安です。

 2007年6月に矢板市の八方ヶ原で、レンゲツツジの小枝に刺さった新鮮なヒナのはやにえを見ました。
 確か松田さんから、「モズに托卵するカッコウのヒナだと面白い」とのコメントをいただきました。しかし、写真からはヒナの種類はわからないとのことでした。

 ぐんま昆虫の森でボランティアをやっている元同僚がいて、案内してもらったことがあります。園内には、毎年モズのはやにえが見られる所があるとのことでした。
 ネットで調べてみると、同園でのはやにえの記録が、最近でもいくつかあるようです。

 場所によっては、まだ見られるようです。

A部様
 そういえばそんなことありましたね。
 ハヤニエは、どうもあるところにあるけれど、モズがいるからかならずあるというものではなさそうです。これが、最近のことなのか、昔からそうなのか知りたいところです。

行徳鳥獣保護区では一応毎年
はやにえは確認しています。
なかなか見つかりませんが。
一番驚いたのはオオジュリンが
ヨシに刺さっていた時でしょうか。

野長瀬様
 いつもお世話になっています。
 行徳はいかにもありそうですね。それにしても、オオジュリンのハヤニエとはもっとも大きなハヤニエではないでしょうか。

>まつ様
今日河原でハヤニエを探してみましたが、あっさり3個見つかりました。探し方のコツみたいなのが、なんとなくわかってきました。
ハヤニエ探し名人を目指して来週も探してみたいと思います。
しかしハヤニエに集中していると、鳥を探す意識が薄れるので、頭の上をマダラチュウヒが飛んでも見落としてしまいそうで恐いです。

S木様
 カラスの巣も、見つけられない人がいるのと同じように見つけるコツがあるのですね。今度、教えてください。
 こちらを立てればあちらが立たずで悩ましいところです。いずれにしても、発見するのは楽しいですね。

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