鳥見納めか-ワシタカハヤブサ識別図鑑
明日も明後日も雨予報。もしかしたら今年最後の晴れかもしれないと思い、今日は外に出ました。芝川第一調整池です。今年の「初鳥見」が、芝川第一調整池でしたから、芝川ではじめ芝川で締めることになりました。
ただ、晴れの予報がどん曇りのまま。風がないのが多少の救いでしたが、相変わらずの寒さの中のバードウォッチングです。調整池は全面結氷、氷は後述のオオハクチョウが歩いても割れないほどの厚さでした。
寒さのわりに鳥影が多く探すまでもなく、たえず鳥が飛び交っています。去年、3羽だったオオハクチョウは12羽に増えています。ただし、どこからも見ても遠いところにいる上に眠っているため識別は不可能。コハクチョウが混じっているかもしれません。
お目当てのチュウヒも2羽。そのうちの1羽は、頭から肩にかけてクリーム色がとてもきれいな国内型若鳥でした。この若鳥は、ハシブトガラス2羽に執拗に追われ、反撃するもさらにやられ、芝川から出て行ってしまいました。心配したものの、しばらくするともどってきて頭の上を飛んでくれたのはラッキーでした。
チュウヒはバリエーションの多さ、そして良く似た近似種がいることもあって、識別にはいつも悩まされます。今回、”チュウヒの国内型若鳥”と明確に言えるのは、先日有楽町の三省堂で購入した真木広造さんの『ワシタカ・ハヤブサ識別図鑑』(平凡社)のおかげです。なにしろ、チュウヒだけで21点の写真が載っています。ですから、何かしら同じか近いパターンを見つけることができると思います。チュウヒの近似種では、ヨーロッパチュウヒ6点、ハイイロチュウヒ14点、ウスハイイロチュウヒ7点、マダラチュウヒ13点の写真が載っています。チュウヒ類だけで61点もの写真が載っているのです。これで必要な特徴さえ見えれば、かなり自信を持って識別することができるのではないでしょうか。この図鑑も、相変わらず真木さん一人で撮影した写真だけで構成されていることも凄いですね。
この図鑑のおかげで、これからいろいろ発見があり報告が多くなるのではないでしょうか。
タイトル:ワシタカ・ハヤブサ識別図鑑
著者:真木広造
出版社: 平凡社
ISBN-10: 4582542468
ISBN-13: 978-4582542462
発売日:(2012/12/21)
装丁:A5版変形(20.2 x 12.8cm)、216ページ
価格:2,310円
アマゾンのURL
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%82%B7%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%83%96%E3%82%B5%E8%AD%98%E5%88%A5%E5%9B%B3%E9%91%91-%E7%9C%9F%E6%9C%A8-%E5%BA%83%E9%80%A0/dp/4582542468/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1356697818&sr=8-1
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