マナー看板-葛西臨海公園
一昨日の葛西臨海公園で、気がついたことがあります。それは「お願い」と書かれた看板があちこちに掲げられていることです。A3版くらいの大きさで、「鳥への餌付けや音声での誘引はしないで下さい、撮影のための木の枝や花・石などの持ち込みはおやめ下さい」と赤でプリントされたもの、葛西臨海公園サービスセンターによる看板です。
私が行ったのは鳥類園のみでしたので、公園の観覧車などある西側については不明です。しかし、鳥類園に関しては、野鳥を見るポイントやアプローチの入り口にはそつなく掲げられていました。そのため、バードウォッチングに訪れ方や野鳥の写真を撮ろうとする方には必ず目にとまるものと思います。
この看板が掲げられるようになったのは、さきにブログ「葛西臨海公園・鳥類園Ⅱ」に取り上げられた野鳥カメラマン対策の展開の一つでしょう。対策として注意喚起を呼びかける看板を置くというのは、まずは順当な発想だと思います。
問題は、このような看板を見てくだんの野鳥カメラマンの方々はどう思っているでしょう。餌付けに関しては、悪いと思っていなかった人たちです。どちらかと言うと、皆に良い写真を撮らせやっていると思っていたのです。今まで自分たちのやって来たことが悪いことだったのかと、反省し理解してもらえるでしょうか。
このような看板によってどれだけマナーが守られたのか、効果判定が難しいところです。効果の判断がしにくいだけに今後どのような対策を打つのか、次の一手があるのか期待しています。葛西の対策から、各地の公園で問題になっている野鳥カメラマンの所行を少しでも減らして、少しでも良い方向に持って行ければと思います。
いずれにしても、このような看板で呼びかけなくてはならない現状に、この日の葛西の天候以上に寒々しさを感じました。
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松田様
こんばんは。看板をいちいち掲げないといけないって悲しいです。しかも、それを守るのは若者が多く、肝心の方達は知らん顔してるという。。。
私の知っている公園に、立ち入る禁止のチェーンと看板が掲げてある場所がありますが、平気で入るのは年配の方々で、「○○さん(地元で有名な野鳥カメラマン)がチェーンの内側数メートルまでは入ってもいいと言ってた。」などと言いながら、私達が見ている目の前で堂々と立ち入り禁止区域に入って行かれたこともありました。
私は特別若くはないのですが、あの方達に比べると若輩者で、情けないことに注意できませんでした…。怒りとやるせない気持ちでいっぱいになりました。
葛西臨海公園では、マナーを守る人が増えると良いですね。
投稿: piyoco | 2012年12月26日 (水) 01時10分
piyoco様
貴重な情報をありがとうございます。そちらもで問題があるのですね。全国的はあると思うのですが、日本野鳥の会の総会などでは意外と関心が薄いのです。
葛西については、今後とも経緯を見ていきたいと思います。
投稿: まつ | 2012年12月26日 (水) 09時51分