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2012年12月29日 (土)

日本野鳥の会理事会-サシバの里谷津田米

 話はまた前後しますが、一昨日は日本野鳥の会の理事会でした。開催に当たって先日、お亡くなりになった小林豊事務局長へ哀悼の意を表しての黙祷をいたしました。審議のなかでも、小林さんの話はたびたび出て彼の存在の大きさを感じました。柳生博会長からは、カンムリウミスズメのコンサートで彼を語ったこと、出席した東北ブロック会議や各支部でも話題となり「地方でも人気があった」と、しみじみと話されました。ナレーションのプロの柳生会長が語るのですから、思わず目頭が熱くなりました。
 ところで、遠藤孝一理事からお土産をいただきました。”サシバの里谷津田米”です。

Sasibamai

 遠藤さんが行っている「NPO法人オオタカ保護基金」の活動のひとつです。このお米は、サシバの生息地である栃木県市貝町の里山を守るための活動です。サシバのいる里山に隣接する谷津田には、サシバの食べ物となるカエルなどの生き物が多く、美味しいお米ができます。無農薬無肥料というこだわりで、作られたお米をサシバの里谷津田米というブランドを付けて販売しているのです。
 このような動きは最近、各地で行われるようになりました。たぶん、湘南タゲリ米が最初でしょうか。埼玉県大久保農耕地でシロハラクイナが繁殖していた田んぼのクイナ米を日本野鳥の会埼玉県支部へ講演にうかがった時にいただいたこともありました。このほか、新潟県佐渡島の”トキひかり”、兵庫県豊岡市の”コウノトリの郷米”はご存知かもしれません。このような、生き物にちなんだブランド米は各地にあり、メダカなどを入れれば20件は越えているでしょう。
 私が、日本野鳥の会に在職していた20年前に鹿児島県出水のツル類渡来地のお米をツル米として売り出せないか、企画したことがあります。ツルの来る田んぼで作られたお米ならば野鳥の好きな会員の方々が購入してくれるだろう。農家の営業に少しでも協力して、共同でツルの生息地の保護をする流れを作りたいと思っての企画です。私のいた部署の仕事で担当者が奮闘いたしましたが結局、実現しませんでした。当時は、まだ野鳥の保護と鳥から被害を受けている農家とは相容れないものがあったからかもしれません。それが、今では生き物ブランド米の活動が各地で行われるようになり隔世の感があります。
 野鳥も農作物も同じように自然の恵みを受けているという当たり前のことがやっと理解されるようになり、本来の自然保護活動ができるようになったと言えるでしょう。
 遠藤さん、サシバの飛ぶ里山を思い浮かべながら食べたお米の味は、ひと味違いましたよ。ごちそう様でした。 

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