伊豆大島のキョン
話は前後しますが、この間の伊豆大島で驚いたことがあります。それは、小型のほ乳類が多いこと、それも移入種です。まず、ホテルの庭にいたキョンの写真です。
キョンは、山道を車で走っているときにも出会いました。キョンは小型のシカの仲間。中国や台湾が原産地で、日本では動物園などから逃げ出したものが野生化しているそうです。房総半島で動物園から逃げ出したキョンが増えて問題になっているのをTVの報道番組でみたことがありますが、ここ大島でも近年はびこっているのです。
キョンは、すり寄ってくるようなことはありませんが、植え込みのツツジを食べたり道を横切ったり、ホテルの窓のすぐ外にいたりして人の生活のすぐそばにいる感じでした。
つぎに多いのがタイワンリス。こちらの方は、高校時代に伊豆大島に訪れたときには定着していましたから移入種として大先輩です。姿を見ることもありましたが、声がよく聞こえました。また、車に轢かれた死体もあって、こちらも個体数が多そうです。
自動車道路や探索路を歩いていると、森の中からゴソゴソ、ガサガサ、ドスドスといういろいろな音が聞こえてきます。鳥とは違って重く大きな音です。森は密生しているので中が見えません。もし、これらの音がキョンかタイワンリスだとすると、かなり密度で生息してことが想像できます。
地面を歩いて植生を荒らすキョン、木々を走り回るタイワンリス、いずれにしても伊豆大島の生態系に大きな影響を与えていることは間違いありません。
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