« 六義園で初鳥見-ノスリ | トップページ | 洋上風力発電の問題-シンポジウムのご案内 »

2013年1月 3日 (木)

芝川で初録音-クイナのさえずり

 去年の大晦日、芝川第一調整池にタイマー録音を仕掛け本日、回収に行ってきました。元旦の午前5時30分からの設定ですので、これが初録音となります。
 録れたら良いなと思っていたのは、湿原に響き渡るオオハクチョウの声です。オオハクチョウやコハクチョウのいるところは、他のカモ類が群れでいてにぎやかです。あるいは、マガンの声が絶えずしていてハクチョウ類だけの声を録るというのは至難の業です。しかし、芝川第一調整池ではカモ類が少ない上に、音が周囲の土手に声が響き、よい感じに録れるのではないかと期待いたしました。
 タイマー録音は8時30分までの3時間を設定していますので、いろいろな鳥の声が入っていました。しかし、残念ながらハクチョウの声は聞こえません。12月31日はオオハクチョウは3羽、今日は幼鳥が1羽見えただけですので、元旦にはもう鳴き合うだけの数がいなかったことでしょう。
 ところで、録れていた中にクイナのこの声がありました。YAMAHA W24で録音、ボリュームの調整、低音ノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。

「WaterRail130101.mp3」をダウンロード

 この声は、蒲谷鶴彦先生が録音し『野鳥大鑑』に収録されている声で、さえずりとされています。この音源の後ろではオオセッカがさえずり、初夏の雰囲気です。
 クイナは、いろいろな声を出しますが、この声は録ったことがありませんでした。真冬に、この鳴き方をするのも初めて知りました。よく聞くと遠くで、もう1羽鳴いています。クイナのさえずりは他の日、他のポイントでも何度か録音されていますから、クイナの密度はかなり高そうです。
 アシ原のなかにいるクイナ類は、姿を見せてくれないので少ない鳥と思っていました。しかし、こうして録音するとずいぶん印象が変わります。

« 六義園で初鳥見-ノスリ | トップページ | 洋上風力発電の問題-シンポジウムのご案内 »

観察記録」カテゴリの記事

コメント

まつ様
 昨日初めて、北本自然観察公園に行って来ました。 そこでヒヨドリの声に交じってちょっと金属的な声も聞こえました。 その後、ヒヨドリがいなくなり金属的な声のみがはっきり聞こえてきました。よく聞くと、遠くで他に2か所からも聞こえています。
 まつ様の芝川の録音の声と同じに聞こえますので、クイナのさえずりでしょう。 時刻は午前10時ころでした。 さえずりだとすれば、ずいぶん早いのですね。 公園の池や湿地は湧水があるらしいところ以外は、完全に「氷の世界」でした。 あいにくカメラと双眼鏡のみの装備でレコーダ持っていなかったため記録はできませんでした(群馬へ帰郷途中でした)。 姿は全く見えませんでしたが10m位の距離で鳴いているように聞こえましたので、次回訪れるときはレコーダも持参したいと思います。

今年も宜しくお願い致します。

もてぎ様
 今年もよろしくお願いいたします。
 北本で、クイナの声が聞けてよろしゅうございました。
 昔、千葉県での繁殖記録がありましたので、埼玉でもあるのではないでしょうか。ただ、繁殖のスケジュールについては、調べられていないのでよくわかりませんね。意外と早いのかもしれません。
 ヒクイナも夏鳥とされていますが、関西ではけっこう越冬していて留鳥です。関東でも越冬記録がありますから、留鳥になのかもしれません。
 いずれにしても、アシ原に住む鳥たちは、不明なことが多いので、これまた楽しい鳥でもありますね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 芝川で初録音-クイナのさえずり:

« 六義園で初鳥見-ノスリ | トップページ | 洋上風力発電の問題-シンポジウムのご案内 »