野鳥による生物多様性に富んだ森づくり検討委員会
今日は池袋駅のホームで、ばったりと立教大学の上田恵介教授にお会いいたしました。思わずオジさん同士で、ハイタッチしてしまいました。実は昨日の午後、日本野鳥の会にて上田先生を委員長とした「野鳥による生物多様性に富んだ森づくり検討委員会」が開催され、長時間にわたる会議、さらに食事会とごいっしょしたばかりだったのです。
この委員会は、野鳥が種子散布に大きく関わっているのだから森づくりには野鳥と食べ物の関係を詳しく調べ、そこから多様性に富んだ森を作る運動につなげて行けないかという企画です。日本野鳥の会の佐藤仁志理事長の肝いりで役員をあげての事業です。
私自身、六義園や日光で森を見ていると野鳥が森を作り、森が野鳥を育てていることは実感できます。しかし、なかなか事例を挙げて因果関係までしっかりと把握できません。ひとつに、野鳥は知っていても野鳥の食べている樹木の名前や生態が解らないからです。
今回の委員会では、鳥の専門家は上田先生と佐藤理事長、そして私だけ(事務局で安西英明さん)で、それ以外の先生は樹木や植物専門なのです。ですから、鳥以外の知識と見方が取り入れられています。
面白かったのは、鳥は食べてからどのくらいの時間で排泄するかと言う問題です。答えは2、3時間、その間ずうっと飛んでいるわけではないので距離的にはさほど遠くまで散布することはできないことになります。それが植物が鳥に期待している距離になっているのかといった話です。ある意味、植物側から見た野鳥の存在をいろいろな視点から見ることで、鳥と植物の関係が切っても切れない関係にあることがより鮮明に理解できました。
まずは、どの鳥が何を食べているのかをどうやって調べ情報を収集して行くかが課題となりました。今はネット時代ですから、それをうまく活用して資料を収集することができるのではないかと思っています。このあたりは、いずれ皆さまにご協力をお願いすることになると思います。
それにしても、上田先生とはこの前は電車の中、一昨日は『野鳥』誌のSさんに出会うなど、偶然の出会いが多いですね。この調子で、野外でも野鳥に会えると良いのですが・・・
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